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リアリスト・サイバーゲーム ~ blue dragon memory in “oroti” (5)

作者:HP-5000氏
備考1:ヒーロー×女怪人
備考2:ルカと再会を果たした青龍。望まぬ戦いのさなか,現れたのは…。(完結話)

23 ∞ ∞ ∞
ガキィン……キィン…。
「止めてくれルカ……俺は戦いたくない」
「だから、何度言わせるの? 早く死んでくれたら終わりなんだってば!」
俺は何度もルカのトンプファーを受ける度に、冷静さを取り戻していた。
だからと言って、俺はルカに対して攻撃する事も出来ない。
怪物だとわかっていても俺はルカが好きだ。矛盾していてもいい。
ルカが好きだ……。
「よっと! せーの! 発射ー!」
ガキィン!
ルカが繰り出した拳を、俺は剣の腹で受ける。同時にルカが拳を強く握る。
スガァァァァァァァン!
トンプファーの先から放たれた弾が、俺の体を吹っ飛ばす。
「戦わなければならないのか? これが俺の運命だと言うのか?」
運命なのか? せっかくもう一度ルカに会えたのに。
それを殺さなければならない、それが俺の運命だと言うのか?
殺す……俺がこの手でルカを、ルカを殺す。
その時、またあの音がした。頭の中で何かがプツっと切れるような音、そして俺は……。
「ルカを殺す」
ドゴォン!
「あうっ……な、何で?」
俺の動きが急に良くなった。ルカの腹に膝蹴りが深く入る。
ルカは自分の腹を見て、静にその場に両膝を落とすと、ゆっくりと俺を見上げる。
そして、俺はルカの喉元に剣先を向ける。ルカはその剣先を見て、表情が変わる。
「ちょ、ちょと待とうよ? ね? 少しだけお話しない?」
命乞いを始める気なのか……それとも時間稼ぎなのか、その表情に焦りが見える。
俺はそのまま、刀身を軽くルカの首筋に当てる。
「きゃっ! つ、冷たくて吃驚しちゃった。ははっ……あ、あの」
ルカの顔がどんどんと青ざめる。そのまま振り抜かれれば、死ぬ事がわかるからだろう。
体が震え、唇が振るえ、目には涙が溜まる。
「死ね」
「た、助けて! お願い! そ、そうだ! 本部の場所教えるから! だ、だから!」
ルカの首筋から血が滲み出る。赤い線が少しずつ流れている。
駄目だ……嫌だ……誰か、俺を止めてくれ……。
俺がルカを殺す。殺す…殺す…コロセ、コロセ、コロセ……。
ソレガオマエノウンメイダ。
嫌だ……。そんな運命など欲しくはない、誰か…俺を…止めくれ。
「私なら、さっさと首を飛ばしているがな」
ガキィィィィィン……。
後ろから声が聞こえ、同時に俺の剣が空高く舞い上がる。
ザンッ……。
俺の真横に剣が突き刺さる。その刀身に女が映っているのが見える。
そして、俺の飛んでいた意識が少しずつ戻ってくるに連れ、それが誰かハッキリする。
「ウルフウーマン……」
「お姉ちゃん!」
お姉ちゃん? ルカ、そうか……お前はウルフウーマンの妹だったのか。
地面に座っていたルカが、嬉しそうに飛び跳ねながらウルフウーマンに駆け寄って行く。
「ありがとうお姉ちゃん! 助かっちゃったよ!」
「無事で何よりだなキャットレディ。だが、いい加減に私を姉と呼ぶのは止めろ」
「えー? やだやだー! お姉ちゃんは、お姉ちゃんだもん!」
ウルフウーマンは相変らずその表情を変えないが、どことなく嬉しそうに見える。
だが俺は……。
「お、俺はルカを殺そうとしたのか? こんなに、こんなに好きなのに……」
その微笑ましい光景を見ると、俺は自分のしようとした事に恐怖していた。
「え……? 好き? 私の事を?」
ルカが俺を見る。
サワッ……。
二人の間に、初めて会った時と同じように、風が通り過ぎる。
俺は強くルカに視線を送る。形は違うが、俺はルカに想いを打ち明けたんだ。
もう、何を言われても……怖くはない。
24 ∞ ∞ ∞
「ぷっ、あははははっ! 傑作だわ! 私を好き? 馬鹿みたい!」
そう言うと思ったよ。だか、俺は後悔してない、二対一ではもはや俺に勝ちはない。
何より、俺はルカを殺せない。例えこの剣を握っても、もう振るう事も出来ない。
何時かオロチが言っていたな……化け物の為に、涙も流さない癖にと。
あいつは知っていたんだな……ルカがそれなのだと、あいつの言いたい事が、少しだけわ
かった気がするぜ。
奴らも涙は流すんだ。感情がある。好き好んで人を殺すが、恐怖に怯える事もある。
命乞いもする。身勝手な事だ、だから俺はその事実から目を背けた。
所詮は化け物、情けは必要ない、殺しても俺は悲しまない。
だが……。
――ルカの為になら泣ける。
「じゃあ死んでね! バラバラにしてやるんだから!」
ルカが俺に向ってくる。トンプファーの先端が俺に体に近づいてくる。
「ルカ、最期にお前に言えて良かったぜ」
俺は手を広げ、ルカを迎え入れる。もう……いいんだ。俺はルカを殺さずに済んだ。
もう……いいんだ。
「最期と言う言葉は、自分が死んだ後に、誰かに言って貰う言葉だ」
声が聞こえた。同時に、俺は広げていた手を元に戻す。
「あ…れ?」
ドンッと俺の胸をルカが殴る。
だが、既にスピードを落としていたその拳は、俺にダメージを与える事はなく、ルカは自
分の両手を見て、不思議そうに何かを探している。
「探しているのはこれか?」
「っ! 貴様……」
ウルフウーマンが始めて、反応して横を向く。
男が一人、炎上するヘルを背に立っている。手にはルカが握っていたトンプファー。
炎の光が、男の顔を揺らめかせる、青い瞳が灼熱色の光を放つ。
チリッと言う音を鳴らしながら、男は軽く笑みを浮かべている。
「お、オロチ? 嘘でしょ? 無傷なの?」
「あの程度で俺は死なないさ、俺を殺したいなら、直接この喉を引き裂く事だな」
何だ……?
俺はその時、オロチの顔を見て不思議な感覚を憶えていた。
軽く笑みは浮かべているが、何時のような強い視線が無い、その視線はまるで……。
「お前がオロチか? キャットレディに聞いているぞ? 随分と舐めた真似をしているそ
うだな?」
「そうかもな」
寂しそうなんだ。オロチは寂しそうに、目の前のルカとウルフウーマンを見ている。
どうしたんだ? 気迫もなければ、殺気もない。
「オロチ、お前本当は怪我でもしてるのか?」
俺はどうしても、そのオロチの雰囲気が信じられずに、そう訊いていた。
「俺は無事だ。ついでに言うと誰も死んでない」
「う、嘘よ! あの爆発で全員を助けられ……」
「助けた。一人も死んでない……一人もな」
今度はあのオロチが悲しそうな顔をした、あのオロチが……。
「ふんっ、ならばお前の言うとおり、その喉を引き裂くしかないな」
「そうだな、出来るならな……」
「舐めるな!」 
その声が聞こえて、ウルフウーマンが一瞬でオロチの喉に爪を突きたてる。
正に一瞬だった、黒い爪はもう直にでもオロチの首を裂くだろう。
「な、何? 何だと?」
「どうした? 引き裂くんだろう?」
ウルフウーマンは、自分の行動が信じられなかったのだろう。
爪がオロチの首元で、何かの拒否反応を示したように、ピタリと止まっていた。
そして、何度も突き出そうとするが、それは全てオロチの首元で止まる。
「どう言う事だ? 何故……? だが!」
今度は、ウルフウーマンがオロチの体に抱きつく。
絞め殺す気なのだろう、腕を組み合わせて思い切り背中を反らす。
「何だ? ウルフウーマンの奴は、どうして力を出さないんだ?」
「お、お姉ちゃん! 何してるの! 早く背骨をバキバキにしちゃいなよ!」
ルカも不思議そうにしている。どういう訳か、ウルフウーマンが力を出せないらしい。
「馬鹿な、機能障害か? 先程までは何とも無かったと言うのに」
「機能障害か、そうかも知れないな……」
オロチがウルフウーマンの髪を撫でた。その綺麗な頬に優しく手を添えるその瞳は、
今までに見たことも無い優しい光を放っている。
「何だお前は? 何なのだ? どうしてお前を殺せない? 何故私は……うっ!」
急に、混乱していたウルフウーマンの顔が歪み、頭を抱えて後ずさる。
そのまま何度も、ウルフウーマンは首を振り、呻くような声を上げる。
「ううっ、貴様を見ると頭が割れるように痛い、貴様は何なのだ……くっ! くぅ!」
ザッ!
「お、お姉ちゃん! 置いてかないで!」
急にウルフウーマンが、オロチに背を向けて走り出そうとする。ルカもそれを追おうとす
るが……。
「何処に行く?」
オロチが一瞬で二人の前に立ちはだかる。完全にオロチの力が二人に勝っている証拠だ。
俺はそれを見ながら、もう一つの不思議な事に気が付く。
「オロチ、お前……何時もみたいに抱かないのか?」
「ああ」
簡単に言った。俺としては、ルカのそんな姿を見たくはない、安心もあるが……何故だ?
何時もオロチはその場で女を抱いた。だか、今度は何故抱かないんだ?
様子もおかしい、オロチは何を考えているんだ?
「二人とも俺の所に来い、俺と共に生きろ」
「どういう意味だ?」
初めてだった。初めてオロチが女を抱く事無く、言葉だけで勧誘した。だが……何故?
「ふんっ、何故か知らんがお前を見ると、私は力が出ないらしいが、本部にさえ……!」
その時、ウルフウーマンが目を見開き、オロチから背を向ける。
「え? お姉ちゃん? どうしたの?」
ルカが自分を見られて不思議そうにしている。
そして、次にウルフウーマンが口にした言葉は……。
――今、本部からお前を殺せと通信が入った。
25 ∞ ∞ ∞
「え……? な、何言ってるの? じょ、冗談でしょ? へ、変な事……!」
「ルカ……? 一体どう…したんだ?」
急にルカが何かに気が付いて、首を振りながらウルフーマンから離れるのが見える。
そして次に、ウルフウーマンが放心気味に口を開く。
「キャットレディ、貴様……本部の場所を言おうとしたのか?」
――まさか。
俺の脳裏に、先程の戦闘が蘇る。
「た、助けて! お願い! そ、そうだ! 本部の場所教えるから! だ、だから!」
そうだ確かにあの時、俺に命乞いをしながらルカは――。
「本部の場所を喋る事は裏切りと同じ……キャットレディ、お前には死んで貰う」
「っ!? 何だと! ウルフウーマン! お前、自分の妹を殺す気なのか!」
俺は既に冷たい顔で、爪をルカに翳したウルフウーマンを見て、その前に移動していた。
何時ルカに後ろから攻撃されるか……そんな事は考えていなかった。
自分の妹を殺そうとしているウルフウーマンの非道な行動を見て、俺は動かされていた。
「ふざけるな! 血の繋がった姉妹だろう! 何で簡単に殺せるんだ!」
「組織の裏切り者は死刑だ。それに私は、そいつを妹だと思った事など無い」
「っ……そ、そんな……そんな……お姉ちゃん」
その震える声を聞いて、俺は歯を食い縛る。
俺の後ろであの笑顔を崩し、ルカが泣いている。
チリッ……。
その時、その音は聞えてきた。
「許さん……それだけは絶対に許さんぞウルフウーマン!」
急に辺りにオロチの殺気が満ち溢れた、そして……。
ドゴォォォォォォォン!
「ぐっ! おのれ! オロ…っ!」
ダンッ!
「あうっ!」
オロチの拳が大地を割った。
俺とルカをその場に残し、裂け目の反対側にオロチとウルフウーマンが見える。
仰向けに倒れていたウルフウーマンの胸の間を、オロチが踏み付けているのが見える。
「お…のれ…貴様…ほ、本当に…に、人間…か?」
踏み付ける力が強過ぎるんだろう。あのウルフウーマンが、苦しそうに顔を歪めている。
「許さん…許さん…許さん…それだけは許さん!」
「う、うぁ……」
あの…あのウルフウーマンの目頭に、恐怖で涙が浮かんでいる。
オロチのその殺気は、大きく割れた大地から吹き上げる風に反応し、辺りを包む。
「お前が、どうしても…そんな事を、すると言うのなら……」
その瞳に怪しさが増す。一言一言が悪寒を誘い、心の底から身震いが起きる。
オロチ以外の全員の息が止まる、氷柱を喉に突き刺されているような感覚が襲う。
「う、うわぁぁぁぁ! 触るなぁ! 私に触るなぁ!」
ウルフウーマンが死に物狂いの表情で、オロチの足を跳ね除け、空中に飛び上がる。
だが、このオロチの殺気が支配する空間の中で、それはあまりに無謀だった。
「俺と一緒に地獄に行こう、ウルフウーマン」
「っ!? や、止めろ…やめ、嫌だ……触るな離せ! はなっ……うわぁぁぁぁ!」
冷たい声が、ウルフウーマンの耳の中に響く。
オロチが後ろからウルフウーマンの体を、その両腕で完全に縛る。
「止めろ! 何をする気なんだオロチ! お、オロチィィィィ!」
「お姉ちゃん? 嫌、駄目……駄目! イヤァァァァ!」
そのまま……二人は巨大な大地の裂け目に真っ逆さまに落ち……消えた。
26 ∞ ∞ ∞
ヒュォォォォォ……バサバサバサバサバサバサッ……。
裂け目から吹き上げる風が、俺のマントを靡かせる。
あの男が……死んだ? あの、殺しても絶対に死なない、そう思っていた男が死んだ?
「オロチ……うわぁぁぁ! バカヤロォォォ!」
信じられなかった。俺が奴の為にこんなに声を張り上げる。それが信じられなかった。
――何時の間にか、俺は奴に憧れにも近い感情を抱いていたんだ。
どんなに悪に染まっている女でも、自分の力で魅了し、そして従える。
それは唯、恐怖で支配するだけではなく、その心の本質を見抜き、良い方に導く力……。
奴は……悪の心に潜む、小さな人の心を救っていたんだ……。
「ひっく、うっ、ううっ…お姉ちゃんが、お姉ちゃんが死んじゃった、うわぁぁぁん!」
「ルカ……」
大地の裂け目に消えたウルフウーマンを見て、ルカが両手で顔を覆いながら、しゃくり上
げて泣いている。
それを見て、俺は何時かルカの墓の中で泣いていた女、今のALの姿を思い出す。
悪に染まった女が見せた、ルカを慕っていた証の涙……それはつまり……。
「ルカ……」
「あっ……青…龍?」
それはつまり……お前に、優しい心があるって事なんだよな? 
人を思いやる心が、姉の為に泣いてやる事が出来る、優しい心が……。
「惚れ直したよルカ……」
「んっ……せ、青龍……ど、どうして……んっ……」
俺はその小さな体を抱き、ルカに優しくキスをしていた。
ルカは不思議そうな顔で俺を見ている。だが、姉を失った悲しみからなのか、ルカは抵抗
しようとはしなった。
ドサッ……。
そして俺は、優しくルカの体を、地面に広げたマントの上に押し倒した……。
ピチャ……ピチャ……。
「あっ! んっ……あふっ、くすぐったいよ青龍……」
俺がその小振りな胸に舌を這わせると、ルカが両手首を俺の向け、自分の顔を挟む。
それは猫が取るポーズそのままで、俺には堪らなく可愛く見えた。
「はうっ、んんっ、青龍、くすぐったいってばぁ、もう止めてよぉ……あんっ!」
俺はその小振りな胸を手で掴み、少しだけ山になって浮き出たその乳首を、何度も吸う。
舌で転がし、左右に乳首が揺れ、掴む手を緩める度に、ルカはピクピクと体を震わせる。
「あんっ、くすぐっ……へ、変な気分になっ…ちゃうよぉ……ああ、んっ、せ、いりゅー」
ルカが俺の頭に軽く手を添えてきた、甘く甘く囁くその声が、俺の中を熱くする。
「あっ! だ、駄目だよぉ…そんな、あんっ! あ、んっ、んぁ、ううっ…んんっ!」
ピチャクチャ、クチュクチュクチュ……。
俺はルカにキスをしながら、スカートの中に手を入れ、しっとりと濡れたショーツの上か
ら、その割れ目を、ゆっくりと指でなぞる。
「んっ! んっんっ、ふぁ、とろけちゃ、う、ひゃ! ひゃぁ! あっ、ん!」
「もうこんなに濡れてるんだな」
「あ、ああんっ! 私ぃ、もうボーと、して、凄く、気持ち、良くて、もう……あふっ」
ルカの耳元で囁くと、その頬が更に蒸気をまして赤く染まり、ブルッと体を震わせる。
プチュ……。
「あっ!? んんんんっ! くっ、んんっ、んぁぁぁ! 私の中に、ゆ、指、ひゃぁぁ!」
クチュクチュクチュクチュクチュクチュ。
俺の太い一本の指が、ルカの中に入り、円を書くように中を掻き回す。
プチュプチュ、クチュクチュ、ピチャピチャピチャピチャ。
「んっ! ん、ん、ん、んっ、んんっ! ふっ、くっ、ん、らめぇ、イ、イクッ!」
ルカはビクッと震えると、恥ずかしさからか、手にしたマントを口に咥え耐えていたが、
口を大きく開くと、軽く達してしまったのか、小さな胸を突き出し反り返り、ブルブル震
える。そして、俺はそのまま、ルカのショーツを脱がす……。
「綺麗だルカ、綺麗なピンク色だな」
「そんなぁ、見ちゃ、嫌ぁ……ひっ」
ピチャピチャピチャピチャピチャ。ルカの綺麗なそこに舌を這わせ、俺は何度も、突起し
た部分を、舌の先で刺激する。
「きゃん! だ、だめだめ! そん、んあっ! と、こ……きゃふ! ひゃぁぁぁ!」
俺の舌が、深くルカの中に進入し、中を探るように何度も、ピチャピチャと音を立て、ル
カの甘い蜜が、俺の口の中に広がる。
「ああっ! んぁっ! か、感じ、ちゃ、う! わ、たし、また、イッ、ちゃ、う!」
ピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャ!
「ひ、ひゃう! あんっ、あぁぁん! イクッ! イクイクッ! イクっっ……」
二度目の絶頂に、ルカの綺麗なそこがピクピクト動くのが、俺の舌から伝わってくる。
俺はルカのスカートを腰の位置まで捲り上げると、そのまま……。
ズブッ……。
「ひっ!? ひゃ、ひゃう! あああっ! あああああっ! ああああああああっ!」
スブブブブブブッ……。
膝を立てて座った俺は、ルカの腰を掴み、綺麗なそこをゆっくりと、反り立つ俺に導いて行く。
「ダメェ! 全部入らないよ! お願い! 半分だけ! 壊れるっ! 壊れちゃう!」
「大丈夫だルカ、無理はしない……優しくする。」
俺はルカの言う通り、半分だけで止め、ルカの腰を前後に揺らす。
ズッ、ズッ、ズッ、ズッ!
「きゃぁ! きゃふっ、んあっ! す、ごい、おっ、きい…きゃうぅぅぅぅ!」
俺はルカの腰を、両手で掴んで固定したまま、腰を前後に振り、ルカはマントに手を付き、
ピンと伸ばした腕が、何度も何度も砕けそうになる。
パンパンパンパンパンパンパンパンパンッ……。
「おなが、が、えぐれ、じゃ、う、かんじ、すぎで、も…う…んぁぁぁぁああああ!!」
「うぁ……すげぇ……」
ズブズブズブズブと、ルカの小さな割れ目が俺を必死に包み込み、キュウキュウと締め付
けてくる。その快楽に、俺はルカの柔らかい尻を両手で掴み、何度も腰を打ち付ける。
ズズズッ! ズブッズブッズブッズッ!
「ひゃぁ!? ダメダメダメダメっ! 全部はむっ…り…だ…よぉぉぉぉぉぉ!」
反り立つ俺が、ルカの中に全て飲み込まれ、ルカが立てていた両腕を折り、頭をマントに
落とし、体を捻りながら悶え苦しむ。
「ルカッ!」
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンッ!
「あ、ダメ、あうぁ! イク、また、まだイッじゃう! い、イクゥゥゥゥ!」
俺が最高まで腰を振るのを早めると、ルカが体を左右に捻り、もどかしそうに両手で、俺
をギュウと握る。
ドックン……。
「あ、ひぁ、うっ! ひゃぁぁぁぁあああああ! イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ!」
ドクドクドクドクッ……。ギチギチに俺を飲み込んでいたルカの綺麗なそこが、白い液を
はみ出させて、ビクビクと痙攣するのが見える。
「ルカ……」
「青…龍…ふふっ、気持ち…良かった…よ」
「ああ……」
俺達は見詰め合うと、ルカが優しく俺に笑い掛け、そっと目を閉じる。
俺は、その小さなピンク色の唇を見て、ルカを抱き上げてキスをした……。
27 ∞ ∞ ∞
チリッ……。
オロチがウルフウーマンと共に行方不明になって半年。
まさかこんな日が来るとは、夢にも思わなかった。
「お前達は逃げろ」
「ふざけるなオロチ! せっかく二人とも生きてたんだろ! お前が死んだら、女達はど
うなるんだ! ルカは! ウルフウーマンはどうなる! お前の助けが必要だろうが!」
「くくくっ……俺は一人で十分だ。なぁ? オロチ?」
オロチの目の前に、七人の男が立っている。
黒い髪、青い目、その顔は全員、何時も俺が見ていた顔だった。
“ヤマタノオロチ”
オロチの名はそこから着ている。その名の如く八人揃ってこそヤマタノオロチ。
そして、その暗号は、デスサイドキャッスルに伝わる死の暗号。
同じ顔をした八人の処刑人、それは裏切り者を殺す為に存在する。
「俺はオリジナルだ。有機物質の塊であるお前達と一緒にするな、脳みそも無い癖に」
「悲しいなオロチ? もう誰がオリジナルだろうと関係ないのにな?」
違う一人のオロチが言う。その光景は、俺の頭を痛くする。
そして……。ゴボゴボッ……。
その七人の男の後ろにある五つの試験管には、恐るべき名前が記されていた。
左から白龍…黒龍…赤龍…青龍そして、オロチ……。
「ドクター、夫である私に隠し事はいけませんよ?」
「ち、違うの白龍……私、オロチと同じ顔のこの人達に騙されていたの、信じて……」
ここは、白魔道部隊第四支部、海が綺麗に見える丘の上に建っている。
その地下にドクターの秘密の研究所は存在した。
その中で行われていた研究、それは……俺達四龍を生み出す事。
最強の遺伝子と、最強の肉体を持つ、最強の生物兵器を作り出す実験。
「まさか、私達がデスサイドキャッスルの、秘密兵器だったなんてね……」
赤龍が言う。残念そうだが、その顔は少しだけ笑っている。
「フゥー、今となってはそんな事はどうでもいい、この状況を打開する事が先決だ」
そう……俺達は皆、こうやって作られたんだ……。
ルカがまだ、ALと言う名前だった頃、スネーククィーン噛まれたあの時…。
キャットレディとして、ルカが俺の前に現れ、戦いを挑んで来たあの時…。
俺の頭の中でプツッと何かが切れ、恐ろしい力が出せたのも、ルカを殺そうとしたのも。
全ては……。
――俺達の頭の中にある、Mチップが引き起こした事だった。
オロチは、デスサイドキャッスルを裏切った男だった。
そして、組織の秘密兵器であった唯一、獣の細胞を使わないMチップを搭載した四龍。
本来それは、四人の女幹部の場所に位置する筈だった。
四人の赤ん坊と一人の組織の女を連れ出し、対抗組織を作り上げた男……それがオロチ。
ウィィィィィン。
「な、お、オロチ!? お前生きてたのか!」
「俺は簡単には死なん、ウルフウーマンも無事だ、逃げられたがな……」
突然オロチは、俺達四龍しか知らない秘密の通路を通り、白龍の部屋に姿を現した。
そして、最初に言った言葉が。
――デスサイドキャッスルが、再びお前達を作り上げた。

俺達は話を聞きながらこの場所に向かった。
「真実をお前達に見せる。それが俺の最後の仕事だ」
地下に続く階段を下りながら、オロチは俺にそう言った。
真実……本当なら、真実を知れば、俺達は壊れてしまっていたのかも知れない。
だが、今まで当たり前のように戦っていた俺達が、今更デスサイドキャッスルに生み出さ
れた兵器だと言われても、納得の仕様がない。
そうだ……俺達は、オロチに連れ出され、正義として組織に育てられた。
それ以外に、答えなどない……ありがとうオロチ、お前に感謝する。
「俺も戦う! お前と一緒に!」
「駄目だ、女を助け出したら帰れ」
だが、何故かオロチは俺達に帰れと言う、ドクターを助け、帰れと……。
「どうしてだ! オロチ!」
「お前達にはデスサイドキャッスルを潰す使命がある。ここで死なす訳には行かない」
だからこそ今、俺達が必要なんだろ? こいつらはお前のクローンだ、一人じゃ勝てない。
「くくくっ、俺達と刺し違えると言うのか? 裏切り者の分際で」
「知っているぞ? お前が何故、女共を捕獲し続けるのか」
二人のクローンが面白そうに言う、だが本物と違うのは、その指が全て生身と言う事。
オロチの右手の薬指と小指は、鉄で出来ている。
「お前の大事な人、ウルフウーマンがお前を忘れてしまったからだろう?」
何だと……? じゃあ、オロチが女達を許し、従える理由は……。
半獣であるウルフウーマンが、奴の恋人だったから……なのか?
ウルフウーマンは奴らに操られている。そう言う事なのかオロチ? だからお前は……。
「オロチ、殺せなったんだな? だから女達を捕まえていたんだな?」
「……本当なら、あの時殺しておくべきだった」
オロチが、上を向くのが見える。後姿でその顔は見えないが、きっと寂しそうな瞳をして
いるだろう。

「あいつが俺を殺す為に、記憶を消した事を知ったあの時、あいつを殺せば良かった」
「な、ん…だと?」
ウルフウーマンが、愛するお前を殺す為に……自分で、自分の記憶を消した……?
「くくくっ、お前は奴の唯一の弱点、だからこそ、奴はお前を消し去りたかったのだ」
クローン達が嬉しそうに、一人ずつ説明を始める。
「お前は気が付いていたのだ、あの女がそれを企んだ事に、そしてお前は、チップにデー
タをインストールする際に細工をしておいた」
「お前の頭の中のMチップから出る微粒の信号が、ウルフウーマンの力を奪う」
「そして、お前は組織を裏切った」
「愛する者から殺されそうになる、その時始めて、お前の心に悲しみが生まれた」
「悪に生きたお前が悲しみ、人を愛していると思い知らされた」
「そして、お前は正義に目覚めた。馬鹿な男だ」
七人目が言い終わり、その長い説明が終わり、辺りが静まり返る。

「一つだけ間違いがあるな」
「何だと?」
クローン達が一斉に表情を曇らせる。
今の話の中に……間違いがあるのか? 確かに全て本当なら、ウルフウーマンはとんでも
ない奴と言う事になる。
それを、否定したいのかオロチ? 愛する女だからか?
「あっ……?」
「っ!? 貴様何時の間に!」
オロチが何時の間にか、ドクターを肩に抱えている。クローン達の奥に居た筈なのに、そ
の姿はもう無い。
「ドクター!」
「白龍!」
白龍がオロチからドクターを受け取る。
「ウルフウーマンは俺の女じゃない」
「くくくっ、嘘を付くな、俺達のMチップは“愛していたと”示している」
七人のクローンが同士に自分の頭を指さす。
「だから、お前達には脳みそが無いと言うんだ……青龍!」
オロチはそれを聞くと、急に背中越しに俺の名前を呼んだ。
俺はとにかく驚いて“お、おう!”と返事をするのでやっとだった。
その時、オロチは俺にこう言った。
「女達に伝えてくれ、皆愛していたと、俺が居なくても、もう悪さはするなと……」
「オロチ……?」
止めろよオロチ、それじゃあ遺言見たいじゃねか……。
「青龍……ルカは、元気か?」
「ああ……お前が死んだと思っていたからな、ルカが変わりに女達の面倒を見てる」
「くくくっ、そうか……あいつは皆から慕われていたからな」
“だったら安心だ”そうオロチは呟く、その声は寂しそうで、どこか嬉しそうだった。

そして、オロチは俺にこうも言った。
「ウルフウーマンを止められるのは俺だけだ、だが俺は恐らくここまでだ……」
「オロチ、何が言いたいんだ?」
「お前はルカの心を掴んだ。だからお前に頼む、お前がウルフウーマンを殺せ」
何だ? どうして、そんな事を……?
もう訳がわからない、オロチは俺に何を伝えたい?
ガチャン!
「なっ! 実験体が!」
クローン達が一斉に叫ぶ、オロチが一瞬でクローン達の間を擦り抜け、試験管の横に合っ
た巨大なレバーを引いていた。
試験管が全て、底が抜けた部屋の中から落ち……。
ザブゥゥゥゥゥゥ……ン……。
「これでお前達に切り札は無くなったぞ」
「何と言う事を! 貴様! 奴らの中にはお前の分身も居たんだぞ!」
海の中へと落ちた赤ん坊達を見て、クローン達が一斉にオロチに飛び掛る。
そして……。
ガチャン……。
「なっ……オロチお前……」
「ウルフウーマンに伝えておいてくれ、お前の為に失ったこの指、惜しくはなったとな」
オロチが俺達を見下ろしている。俺達の立っていた床が抜けていた。
俺は遠くなるオロチの顔を見ながら、その呟きを聞いた……。
――姉さんを頼む。

28 ∞ ∞ ∞
それが、俺が奴を見た最後の姿だった。
再び俺達が海から上がり、部屋に戻った時には、破壊された部屋だけがそこにあった。
オロチの姿は無く、海に消えた五人の赤ん坊がどうなったかも、不明だった。
だが……。
ゴボゴボッ……。
「あいつの分身が帰ってきた……あいつが果たせなかった、ウルフウーマンを捕獲すると
言う夢と共に……」
緑色の液体の中に居るその男は、オロチとは似ても似つかない。
DNAの反応も違う、だが……。
俺達が落ちて行くあの時、何時ものように送ってきた強い視線。
その視線が、ウルフウーマンを救うと言う思念こそが、こいつがあの時の赤ん坊だと言っ
てる。
「何年掛ってでも育て上げてやるさ、お前ならやれる、全ての悪を救う事が出来る」
ウィィィィィン!
「ジーン! お姉ちゃんに協力して貰ったモンスターのデザインが出来たよー!」
自動ドアが開いて、俺は笑顔で振り向く。
そこには、笑顔で飛び跳ね、片手にイラストを持っている女が見える。
「はぁ? おい、これの何処が奴に似てるんだ?」
「だってー! モデルは私だもん! プログラムはジンの担当だからよろしく!」
女が可愛くポーズを決めて、俺にピースサインを送ってくる。
「何で色白で、髪がピンクで、胸がでかいんだ?」
「だってだってー! 私お姉ちゃん見たいになるのが、夢なんだもん! 髪はピンクが可愛いから!」
おいおい、俺は今のお前で十分満足してるぜ?
まったく……この子にも名前が必要だな。
そうだな……奴のMチップとこいつがモデルだから……。
二人の名前を文字って……。
――リリカにするか。
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