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リアリスト・サイバーゲーム ~ blue dragon memory in “oroti” (4)

作者:HP-5000氏
備考1:ヒーロー(?)×女怪人
備考2:恋心を伝えられないままALを失った青龍。しかしオロチやその部下達との共闘は続く‥‥

18∞ ∞ ∞
ザァァァァァ……。
雨の音が聞える……。
「どうしてだ? どうしてこうなった?」
雨が俺の体を心の底から冷やす。
俺の瞳を濡らし、頬を伝う雨が冷た過ぎて……まるで引き裂かれるように……。
俺の視線の先に、黒い石が見える……雨に濡れて泣いている……。
あの時……俺がもう少し早く駆けつけていれば……。
――ALは死ななかったんだ。
「AL! もう少しだ! だから死ぬな! AL! AL!」
白魔道部隊のヘリの中で、俺は何度も何度も名前を呼んだ。
俺の声を聞いてくれ……もう一度あの笑顔を見せてくれ……そう願いながら。
「……ち……ま……」
「AL! 何だ! 何が言いたい!」
ALが微かに唇を動かした。その小さな手を握り、俺は力を込める。
何が言いたい? 苦しそうな声……それでお前は、俺に何を伝えたい?
俺は必死にその声を聞こうと、耳をALのその小さな……青い唇にそっと近づける。
その時……俺がALから聴いた最後の言葉……それは……。
――オロチ…様…。
「あんな奴の何がいいんだ? AL……奴はあの時……」
お前の側に居なかったんだぞ? お前を殺した奴を優先したんだぞ?
何故だ……? どうして? お前が居ない……。俺はまだ……何も伝えてない。
お前に伝えたい、俺も…お前に言いたい事があった。
「だけどよ……それがALに掛ける最後の言葉になるなんて、思いたくねぇんだよ」
もう一度、笑顔になったお前に、そのお前に伝えたかったのに……なのに……。
「うわぁぁぁぁぁぁ! ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
俺はその場に膝を付いた。そして何度も何度も、ALが眠る墓石の前で、腕を振り上げ、
地面を叩いた……。

もう……あの笑顔を二度と見る事は叶わない……俺は…俺は、俺は俺は俺は…俺…は。
「青龍……」
「赤龍……?」
急に後ろから声を掛けられた。俺は振り向く。赤龍が俺に傘を差し出してくれていた。
悲しそうに俺を見る。何時もの捻くれた顔が見えない。悲しい顔はもう見たくない。
俺はそのまま……その体に抱き付いて泣いた……。
「すまん赤龍……」
「ううん。いいのよ……」
暫くすると、俺は泣き止み、再びALの眠る地面を見る。黒い墓石がそこには見える。
「その……青龍、これ……」
「これは……?」
俺は不安そうに赤龍が差し出したファイルを受け取り、中を見る。
「A……L……?」
その中の資料に、笑顔でピースサインを送るALの顔写真が付いているのが見えて、俺は.
目を丸くした。
それはALがまだ、格闘家部隊に入団した時の個人資料だった。
「ごめんね…青龍、何度も彼女の事知りたいって、言ってたから…その……」
赤龍が申し訳なさそうにしている。何を困る顔をする? 俺の心の傷を抉ったからか?
安心しろ赤龍……俺はちっとも傷付いてない、お前の気遣いが逆に嬉しいんだ。
「ありがとう赤龍……だが、禁止事項だぞ……」
「うん……」
赤龍は軽く苦笑いを浮かべる"あんたが元気になるなら"そう言ってくれて嬉しかった。
「る……か……」
ルカ……顔写真の横に、ALの名前が書いてあった。ミナミノ=ルカ。ルカ……か。
いい名前だ……お前の名前を知る事が出来て嬉しいよルカ。だけどなルカ……。
「俺にも……名前があるんだよ」
お前には知って貰いたかった。青龍じゃない俺の本当の名前……。
今言う事に意味は無いんだよ……ルカ……。俺はやっぱりルカの笑顔が見たい。
そこで初めて……お前の口から"私はルカって言うのよ"そう笑顔で言われたい。
「その後で、お前に名前を教えたいんだよ……ルカァァァァァァ!」
その場で何度も泣いた、だが……それは今迄で一番大きく……悲しい叫びだった……。
ザッ……。
「貴方達は……」
「お前は……?」
墓の前に居た俺達の前に、一人の女が現れた。手には大きな花束を持っている。
此処はオロチの屋敷の敷地の中。その中にある、戦士達が眠る場所。
俺は女の顔に見覚えがあった。何時かの鹿、モウモウを楽しそうに角で貫いていた奴だ。
「何をしに来た?」
「見てわからない? お墓参りよ」
何だと……? 墓参り……? 何の為に? お前は血も涙も無い化け物だろう?
俺はそれと同時に、ルカを殺したスネーククィーンと、目の前の女を重ねていた。
「ふざけるなよ……」
「青龍?」
赤龍が震えている俺を見て、心配そうな顔をしている。目の前には女が見える。
何の冗談か、女は花束を墓石に備えると、十字を切って両手を組みだした。
「何がよ?」
暫くして女が立ち上がり、俺の言葉に反応する。
ふざけるな。お前達が殺したんだ。お前達化け物が。ルカの命を奪った……奪ったんだ!
ダンッ!
「せ、青龍! 止めなよ!」
俺は何時の間にか女の胸倉を掴み、地面に押し倒していた。
そのまま首を絞めるつもりだった。そうなのかも知れない……。
「何時も無愛想なのに、そうやって怒る事は出来たのね……でも、悲しそうね……」
だが出来なかった……雨に濡れてそうなっているのだと、そうだとばかり思っていた。
女の瞳から……涙が流れ出していた。
「俺の可愛い女達が同じ状況になって泣きもしない癖に、良く言うな」
わからない…わからない…わからない……。
「…………これ以上話しても、お前には理解出来ないらしいな」
理解出来ない……こいつは涙を流す筈はない……わからない…わからない…わからない…
――わからない。


19∞ ∞ ∞
あの雨の日から再び数ヶ月が過ぎた。
あれからもオロチとの同盟は変わらず、俺は今もオロチの女共と行動を共にしている。
だが、変わらない事はもう一つあった。
「AL、今回の任務の内容は?」
「有機生命体を作り出す、敵の幹部の捕獲よ」
また、ALと言う名を呼ばなければならない事だ。
暫くしてオロチの新たな左腕、ALがオロチの女と共に、派遣されて来るようになった。
あの時、墓の前で泣いていた女だ……。
「くくくっ……抜かるなよ青龍、期待しているぞ?」
そして、その日は最悪だった。
あまり広いとは言えないヘリコプターの中で、俺は不快そうにオロチの顔を見ている。
何時もなら、オロチの女共が俺の部隊に派遣されて来るが、今回はその逆だ。
オロチが独自に入手した情報だった事もあるが、目的は言うもでもなく……。
「レア物だ。必ず捕獲する、必ずな……」
そしてオロチは何時ものように笑う。その笑いは何時聞いても不快な音だ……。
ドゴォォォォォォォン!
「っ!? オロチ様! 道が!」
「二つか……ALお前はそっちだ」
敵のアジトに着いて、辺りの有機生命体を掻い潜り、俺達は進んでいた。
中には今までに見たことも無いタイプの化け物が、それはウジャウジャいた。
流石は、化け物を作り出す敵のアジトだけある。
「オロチ、お前はどうして、そんなに敵を捕まえる事にこだわる?」
ALと別れ、細長い通路を走り抜けながら、俺は不意にそう訊いていた。
我ながら馬鹿な質問だ。理由なんて決まってる。こいつは唯の女好き、それだけだ。
「くくくっ……敵の半獣が全て女だからだ」
やっぱりだ。訊くんじゃなかったぜ……馬鹿野郎が。
ドゴォォォォォン!
俺が心の中で毒付いていると、オロチが扉を殴り壊しながら中に突進して行く。
俺もその後に続く。
「どうやら、こっちの道で正解だったようだな」
そのようだ、目の前に人間ではない化け物のが見える。それも……。
「良く御出でくださいましたわね! 待っていましたわ!」
「良く来たな! 俺達が此処の番人だ! 覚悟しやがれ!」
と言うか……何だ? 白いのと黒いの……が並んでる…んだが。
見れば、そいつらは犬か何かの半獣だろう。ミニのスカートは相変らずだが、容姿はウル.
フウーマンに似ていやがる。違うのは、肌の色や毛が、白いのと黒いのって事だけだ。
これで名前が……。
「私はドックレディ・シロ! ですわ!」
「俺はドックレディ・クロ! だ!」
……………流石に力が抜けたぜ。
「くくくっ……面白い奴らだな」
面白くは無いだろ、やれやれ…だか、こう見えても半獣、油断はしない。
バキィィィィィ!
「きゃぁぁぁぁ!」
「あ、姉貴ぃぃぃ!」
……先制攻撃で不意打ちだったが。幾らなんでも、簡単に殴られ過ぎだぜ……。
シロが簡単に吹っ飛び、クロがそれを心配そうに追い掛けて行くのが見える。
「ううっ、誰にも殴られた事ありませんでしたのに……酷いですわ」
「てめぇ! 俺達、非戦闘員なんだぞ! 酷いじゃねぇか!」
嫌……そう言われても、ん? 非戦闘員だ? そうか、こいつら化け物作るしか……。
「野郎ー! もう許さん!」「出ていらっしゃい! 私の可愛い雪丸!」
二人は急に声を上げると、同時に左右対称に腕を振り上げる。て…雪丸?
ドゴォォォォォォォォン!
「っ!? う、うぉぉぉぉぉ!?」
地面が大きく砕け、それは俺の身長を遥かに越す場所に現れた。
「グォォォォォォォォォォ!」
目の前で、物凄い巨大な雪男のような化け物が、俺を見下ろしているのが見える。
おい……これの何処が、非戦闘員なんだ?
……デカ過ぎだろうが。


20∞ ∞ ∞
「ちょっとクロ! どうして私の盾になりませんでしたの!」
「ひっ! ご、ごめんよ姉貴、あの野郎凄い早いし、俺も戦闘は苦手で……」
「駄目ですわ! 絶対に許しませんわ! 今度お仕置きですわ!」
待て……どうして急に喧嘩している?
俺は怪物が出てきて剣を構えが、二人は怪物の肩の上で、行き成り喧嘩し始めた。
二人は双子らしいが、あの大人びた顔で、あの粗相の悪さは何とかならねぇのか?
「鞭! 蝋燭! より取り見取りですわ! 覚悟していなさい!」
「ごめんって言ってるじゃないかぁ……ううっ」
あの様子だと、シロが完全に優位なんだな……哀れな奴だクロ。
「いい加減にしねぇか! 戦う気が無いなら…っ!」
「ははっ」
「ふふふっ」
俺が呆れてそれを止めようとすると、二人が同時に俺を見て、怪しい笑みを見せる。
「グォォォォォォ!」
俺が二人の喧嘩を見ている内に、怪物の巨大な腕が、真横から迫って来ていた。
やられた……。
ドゴォォォォォン!
二人のやり取りが、全て演技だと気が付いた時には、俺は壁に激突していた。
「ぐっ……しまった」
何とか剣で防いだが、情けねぇ……ダメージが大きい、足元がふらつく。
「あははははっ! 私達は騙まし討ちが大好きですの!」
「そうだぜバーカ! 姉貴を殴ったお返しだ!」
……許さねぇ、こうなったら問答無用で化け物ごと、俺の電撃を食らわせてやる。
俺は二人の面白そうな顔に殺意が芽生え、剣を大きく振りかぶる。
「待てよ青龍、今の体で勝てると思ってるのか?」
「最大出力で叩けばいい、そうすれば、あんな化け物一瞬で……」
「殺すなと、何度言わせる?」
そんな事はわかっている。だが、迷っている暇は無い。
ましてや、あんな化け物達の為に……。
チリッ…。
「黙って見てろ」
「なっ、一人でやる気なのか? 幾らお前でも無理だ!」
俺の前に歩き出したオロチは、指をチリチリと鳴らしながら、ゆっくりと怪物に向う。
だが、俺はその後姿を見た後は、不思議と止める気にはならなかった。
「くくくっ……」
ビュン…と風の音がして、オロチの姿が消える。
「え……? ど、何処ですの?」
「消えた? ど、何処だよ?」
あの二人も怪物の肩の上で、オロチの姿を探して辺りを見渡している。
だが、二人が下を見ている限り、その姿を見つける事は叶わない。
チリッ…。
その音は、怪物の更に上、遥か上空から聞えてくる。
「はははっ……ははははっ! はーはははははははははっ!」
バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキッ!
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
物凄い骨が折れると音と、オロチの笑いが辺りを支配する。
遥か上空から怪物の脳天を、体を真下に向け、オロチがその腕で引き裂く…。
怪物が悲鳴を無くした後でも、オロチの体は止まる事は無い……。
ドゴォォォォォォォォォォ……ン……。
最後に怪物の体が真っ二つに裂け、オロチの体が地面に激突する。
メキメキメキメキッ…と、地面が円状に陥没し、オロチの姿が粉塵と共に見えなくなる。
ザァァァァァァァ……。
同時に……左右に割れた怪物の体が、真っ赤な雨を降らせる。
それが、オロチの作った陥没した地面に降り注いで行く……。
チャプッ……。
「くくくっ……面白くも無い、弱過ぎるな……くくくっ、くくくくくっ……」
赤い雨が溜まった池の真ん中で、オロチが怪しい笑みを見せている。
俺はその時始めて見た、奴が……何故……。
――血溜まりのオロチと呼ばれているのかを。


21∞ ∞ ∞
ザッ…。
「さて……」
「あ、あ、あ……」
「う、うぁぁ……」
またか……。
俺はシロとクロが、オロチに見下げられて、お互いを抱くように、その場に座り込んでい
るのを見て、頭を左右に振るう。
オロチはまるで儀式のように、何時もその場で、戦闘不能になった女共を抱く。
ビリビリビリッ!
「きゃぁぁぁ! 嫌ぁぁぁぁ!」
「や、止めろよ! 止め……うぁぁぁ!」
そして、二人のスカートを破り捨て、オロチは何時ものように行為を始める。
クチュクチュクチュクチュ。
「あ、ああ……駄目だ、止めろよぉ……そんな処触るなよぉ、ううっ……あうっ!」
「綺麗な小麦色の肌だなクロ?」
オロチは二人を重なり合わせるように地面に押し倒すと、シロの上でうつ伏せになってい.
る、クロの耳元で甘く囁く。
「えっ……? き、綺麗? う、嘘だ……そんな、あっ! ああっっ!」
ピチャピチャピチャピチャ……。
クロがそれを訊いて頬を赤らめると、オロチの舌がゆっくりとクロを濡らす。
その度に、クロは何度も喘ぎ、その小振りのお尻が、プルプルと震える。
「く、クロぉ…わ、私の顔にヨダレが垂れ、て、います、わ…嫌ぁ」
「あ、姉貴、ご、ごめ、あんっ! ああ! で、でも…ひぁ! オ…レ…ああっ!」
ダラダラと流れ出すクロの甘い蜜が、シロの綺麗なそこに流れ落ちる。
クロが何度も身を捩る度に、シロの胸に押し付けた、その豊満な胸が、何度も重なり合い、
二人の胸が、お互いを牽制するように、逃げては重なり、暴れる……。
「そろそろだな……」
ズッ……。
「うっ……うぁ! きゃ……あうぁぁぁぁ! くぅぅぅぅ……あっ! ヤダァ!」
クロの中に、オロチが優しく入って行く。
「うぁん! あ、ああ……優し……ひぁ! ん、ん、んんっっっ……っ!」
ズッ! ズッ! ズッ! ズッ! パンパンパンッ……。
「んぁぁぁぁぁああああ! 凄い! すごぃの! オ…レ…の中で、暴、ひぁぁぁぁあ!」
「嫌ぁ! 嫌ですわクロォ! そんなに舐めないでぇ! 嫌ぁ!」
突かれるのを早められ、クロが頭をシロの胸元に埋め、何度も喘ぎ声を上げる。
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンッ……。
「あわぁ……はぁん! だ、駄目ですわ! そんなに激しく動いたら……ひんっ!」
クロが喘ぎながら何度もシロの体を揺さ振り、シロのが綺麗な蜜を溢れさせて行く。
「クロ……お前は可愛いな」
オロチが優しく、その黒い耳を甘噛みして再び囁く。
ジュブ……ズブッ! ジュブ…ジュブ…ジュブ。
「あ、うぁ…うぁぁぁ! んぁ! あうっ……あ、ん…あっ! ひゃぁぁぁぁぁあああ!」
一度オロチは自分を先まで抜くと、そのままクロの胸を下から掴み、そのままゆっくりと、
腰を上下に使う。
「あふっ、やさしっ……うォ、オ、レ……そんな、優しく、され……た、ら……」
膝を立てた両足がブルブルと震え、クロの表情が歓喜に包まれる。
「あ、なに、かクル……クル、ウァァ、クルクルクルクルクルクルッ!」
そして、目を見開き、目頭に浮かべていた涙が流れ出す。
ドックン。
「クルゥゥゥゥゥゥゥゥッッッッ……!? ひゃぁぁぁぁああああ!っっっ……」
ブルブルブルッと、クロは全身の毛が靡かせ、そのままシロの体の上に果てる。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
「くっ……」
荒い息使いを耳元で聞いて、シロが悔しそうにオロチを睨み付ける。
「次はお前だ、どうした? 嬉しそうにしろよ?」
オロチはその視線を簡単に制すると、シロの中にゆっくりと手を伸ばして行った……。

クチュクチュ……。
「どうした? 気持ち良くないのか?」
「はっ! 笑わせないで! この程度の愛撫で、この私が悦ぶ筈ありませんわ!」
シロと言う女、一度強い表情になってから、オロチの攻めを物ともしなかった。
気が荒いタイプだとは思ったが、ここまで耐えた奴は初めてだ。
バチィン!
「あ、姉貴!?」
「な、何をしますの!」
クロの背中越しに飛んだオロチのビンタが、シロの全身の毛をブルッと騒がせ、その体に.
密着していたクロが、驚いて顔を上げようとする。
「動くなクロ」
だが、それはオロチに背中を強く押され叶わず、再び二人とも身動きが取れなくなる。
そして、オロチがクロの上に体を重ね、シロの耳元で囁く。
「殺してやる」
恐ろしいまでの冷たい声が辺りに響く。
「あ、そんな……そ、そんな事……」
だが、何を思ったのか、シロは恐怖に顔を歪ませる事なく、その頬が赤く染まる。
グチュ!
「ひっ、きゃぁぁぁぁ!」
シロが悲鳴に近い声を上げる。オロチの指が容赦なく、荒々し動きでその中を掻き回す。
グチュグチュグチュグチュ! ジュブブブブブブブブ!
「きゃぁ! いやぁ! きゃふっ・・・・・・こ、壊れてしまいますわぁぁぁ!」
何度も首を振り、シロが今までに無い乱れを見せ、頭を抱えて何度も、クロの体を弾き飛.
ばす。
「あうっ! 姉貴ぃ駄目だ……そんなに激しく動いたら、俺の乳が摩れ、うぁ、んぁ!」
下からバィン…とシロの胸をぶつけられ、クロが頬を赤く染める。
パンパンッパンパンッパンパンッ。
何度も何度も、シロが体を仰け反らせる度に、クロの胸が中に押され、また膨らみを取り.
戻すを繰り返す。
「くくくっ……どうしたシロ? 死ぬのが怖くてそんなに悶えているのか?」
「ち、が、いま…ひぁ! ん、んんっ! イジ……きゃ、メ……て……くふっ!」
急にシロの強い口調が弱まり、オロチを愛しそうに見る。
クチュクチュクチュクチュ……。
「言ってみろ? どうして欲しい?」
「だ、からっ、あうっ! わた、し、私をぉぉぉ! メチャクチャにしてくださぁぁい!、
もう死んでしまうくらいにぃ! 私を、私を殺してぇぇぇぇぇ!」
「なっ……あ、姉貴?」
シロの抑制された心の叫びが響き、クロは驚きで声を詰まらせる。
「くくくっ! いいだろう! 死ぬほどいい気分にしてやる!」
「きゃぁ!」
オロチはそう言うと、クロとシロの位置を反転させ、今度はシロの背中を手で押え付ける。
グチュ……ズッズズ! パンパンパンパンパンパン!
「ひゃうっ! 凄、ひああぁう! 死ぬ! 死んでしまいぐっ、まずわ! 私、きゃふ!」
「嫌ぁ! 止め、姉ギ、胸だめぇぇぇ!」
凄まじいオロチの責めに、シロ狂ったようにクロの両胸を掴み、ボールを扱うようにメチ
ャクチャに動かす。
「くくくっ、クロ……せっかくだ。お前も一緒にイけ」
ズブッ……。
「うっ!? んぁ……うぁぁぁ! ひゃぁぁぁ!」
オロチがその左手で、シロの甘い蜜を流すその舌で、ヒクヒクしていたクロを掻き回す。
ズズズズズッ! パンパンパンパン! クチュクチュ! ジュブブブブブ!
「死ぬ! もうダメェ! シヌシヌシヌシヌシヌシヌシヌうっ、あっ……っ!」
「ダメな、のにっひうっ! 指だけ、で……オ…レもうっ……っ!」
二人はお互いに両手を組み合うと、同時に全身の毛がブルブル震える。
「あっ、イク、もう……あっ、あ、あ、ぁぁぁぁぁぁあああああああああっっっっ!」
シロは最後にギュウっとクロの胸を絞り上げ、そのまま重なり合って果てる。
「イクゥゥゥゥゥゥゥゥ! ああっ、あっ、うぁ、うあぁぁ、あぁぁ……」
オロチがシロからゆっくりと引き抜かれると、そこから溢れた白い液が、ドロリとシロか.
ら抜け落ち、クロの中を包み隠していく。
二人は荒い息で重なりあったまま、最後に"オロチ様"と、うわ言を呟いた……。


22∞ ∞ ∞
俺は運命と言う言葉は信じる方だった。
こうして俺が生きているのも、仲間が死んで行くのも運命。
この世に性を受けたその瞬間から、それは揺ぎ無く動いて行く……。
そう……信じていた、この瞬間が来るまでは……。
ゴォォォォォォ……。
「くっ……何が起こった? 皆はどう…した…?」
俺は地面に伏せながら、顔を上げる。
そこには大破したヘリの残骸が炎を上げて燃えている。
そうだ、俺は今日、オロチと共にシロとクロを捕まえたんだ。そして……。
「お、オロチ様!」
「っ!?」
ドゴォォォォォォォォ……ン……。
パイロットの女が叫んだ。そして、一瞬で俺の目の前を物凄い光が走り…。
「俺は気を失っていたのか……? うっ!」
何とか体は動く……だが、体中に激痛が走る。
皆はどうした? AL…パイロットは? シロとクロは? オロチは……? 
死んだ…のか…?
俺は燃え盛るヘリを見ながら、呆然と立ち尽くしている。そして、次々に思考を巡らせる。
事故か? 嫌…あの時パイロットは何かに気が付いて叫んだ……っ!
「敵の攻撃か!」
俺はその答えを導き出すと、脳がハッキリと覚醒し、剣を構える。
ヘリの胴体に穴が見える。その壊れ方、威力は少ない……。
「小型のバズーカー砲か……」
「あったりー! 流石は青龍! いい勘してる!」
な……に?
俺はその時、意識が覚醒しなければ良かったと、心底後悔した。
「それにしてもー! これって威力弱すぎ! そう思うよね? 青龍!」(嘘だ…)
俺の前で、一人の女が、両手にトンプファーを持っている。
嫌、トンプフーにしては異様な形だ。女の腕ほどの大きさがある……。
そうだ、あれはデスサイドキャッスルのトンプファー型、特殊小型バズーカ。
それを扱えるのは、たった一人の女だけ……。
「でも! 青龍って凄い丈夫だよね? いやぁ! 感服だよ!」(夢だ…)
キャットレディ。資料で見た事がある。数年前に忽然と姿を消した、四人の幹部の一人。
黒い獣の耳、尻の上辺りから生える黒い尻尾。
「他の人達の死体が見つからないんだけど……青龍知らない?」(止めてくれ…)
太ももから下が、縞々模様の毛並み包まれ、足元まで続いている……。
獣の形をした足が、何度も華麗にステップを踏んでいる……。
「あれ? 怪我してる? 大丈夫? なーんてね!」(笑うな…)
黒い瞳の中に、キャットレディが背にしている三日月と同じ光が見える。
だが…だが…その顔は…。
小麦色の肌。栗色の髪。ツインテールを縛る紫色の紐。その声……その声!
「ル……カ?」
「あれ? どうして名前知ってるの? もしかしてストーカー?」
嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……。
「嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
俺の目の前で、ルカが可愛くポーズを決めている。
嘘だ。そうお前の口から言ってくれ! これは悪い夢なんだと言ってくれ!
「何でだルカ! どうしてお前が!」
「クスクスッ…ダサいね、私の正体に何時までも気が付かないなんて、私の年考えれば、
一目瞭然じゃない? 馬鹿じゃないの?」
可愛い顔が急に豹変する。紫色のアイラインが、その冷たさを強調する。
その笑いが、俺が求めていた筈の笑いが、俺の胸を裂き、俺を殺していく……。
「バーカ。最初から私はオロチの目を盗んで、あいつを殺す機会を伺ってたのよ」
「な…んだと?」
最初から? じゃあ全部、嘘だったのか? 死んだのも? 俺に笑い掛けていたのも?
じゃあ……じゃあこれは、本当に現実……?
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 夢だ! 夢だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「うるさー! さっさと死んでよね。耳に響いて不快だわ」
ルカが…俺に向ってゆっくりとトンプファーの先を向け…冷たく…笑った…。
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