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(7-564)

作者:XXXR氏
備考1:女ガンマン
備考2:(7-541)の後編



その後、町は表面的には平穏だった。
ジャップは酒場の下働きとしてすっかりなじんでいたし、カンパッチョも我が物顔で横柄に振る舞いこそすれ、特に事件を起こしてはいない。そしてニッキーはというと、

「おい、次はお前にするぞ」
そう言って男の一人を引き寄せ、あの時自分の愛銃にしたように、肉棒を舌と唇で愛撫していた。
彼女の周囲は、他にも大勢の男が取り囲み、陰部、胸、両腕と、ありとあらゆる場所を肉棒を扱く目的に利用されている。
「あ、ぁあ! なんつうマンコだ。搾り取られちまうっ!」
陰部を使っていた男が射精すると、ニッキーはにんまりと笑い、彼の腰に回していた足をほどく。そしてそれぞれの足で、今度は別々の肉棒をとらえ、器用に刺激を加え始めた。
それでもあぶれた男達が、彼女の淫らな姿を見てオナニーに耽っている。彼らの射精によって、既にニッキーの全身は、白濁液まみれになっていた。


「おう、ごくろうさんだなぁ、ニッキー」
カンパッチョが部屋に入ってくる。既に一糸まとわぬ姿となり、ニッキーの肉体への期待で、股間は十分にいきり立っていた。
「おめえがこいつらの相手をしてくれるお陰で、いいストレス発散になってるよ。前みたいに、外で無駄に暴れたりもしねえ」
「そうかい、そりゃどうも。ところで大将、ちょうどココが開いてるぜ?」
ニッキーは手を自らの股間に伸ばし、陰部を広げて中を見せる。愛液と精液が混ざった汁が、悪い虫を誘う蜜のようにとろりと流れていく。
カンパッチョはだらしなく鼻の下を伸ばして、肉棒を陰部に差し込んだ。
「ぁあんっ! それでっ、旦那ぁ、今日は、ぁあ、どんなメシを、用意してくれたんだぁ?」
「ああ、今日はいっそう豪勢にしてやったぞ! 何せ今日は、手下の盗賊共が、上納金を持ってくる日だからな!」
「……へえ、そいつは良かった。じゃあ精々、おいしく食べさせてもらうよ」




その頃、ジャップの住み込んだ酒場では、一悶着起こっていた。金を払わずに出て行こうとした客を、彼が引き留めたのだ。
「ぁんだよおめーは。俺たちゃいっつもタダで食ってんだよ。文句あんのか?」
「あるに決まっているでしょう。飯屋で飯を食って金を払わないんじゃあ、店が困るじゃないですか」
「あ、あの、ヤジリさん?」
彼の陰に隠れるように、給仕の女性がせっついてくる。
「この人達はいいんです。カンパッチョファミリーの人なんですよ。逆らったらいけません!」
「もう遅ぇなあ! 俺たちに逆らうとどうなるか、思い知らせてやる!」
チンピラはそう言って拳を振りかぶり、ジャップへと殴りかかる。
……しかし次の瞬間には、彼は宙に投げ飛ばされていた。そのまま店の外へ飛び出し、地面へ叩きつけられる。
「やれやれ。手を出すよりもお足を出してくれませんかねえ」
その姿を見た客の男達が、一斉に立ち上がる。どうやら、今日の客は全員、ファミリーの人間だったようだ。
「や、やっちまえ!」
投げ飛ばされた男の声と共に、彼らはジャップに飛び掛かった。


数分後。店の前には、ジャップに投げ飛ばされた男共が山のように積み上がっていた。彼はその一番下、最初に投げた男に近づき、顎を掴んで顔をこちらへ向ける。
「あなた方、見かけない顔ですね。なのに一家の関係者という事は、傘下の盗賊団ですか? 今日はこの町へ何をしに?」
「そ、そんなもん、なんでおまえに……」
「今日は、何をしに?」
ジャップは少しだけ、顎を掴む手に力を込める。
「ひ、ひぃ! か、金だよ! 金を渡しに来たんだ! 毎月この日に、上納金を払いに来るんだよ!」
「それは傘下の野党、全てが同じ日に払いに来るんですか?」
「そうだよ! みんな今日、この町に集まるんだ!」
「なるほど、それはありがとうございました」
礼を言って、手をくいっとひねる。ぐきりと鈍い音がして、男はがっくりと倒れた。
店の中から、おずおずと様子を見ていた娘が、ゆっくりと近づいてくる。
「あの、お怪我は?」
「ああ、大丈夫ですよ」
振り返った彼は、にこやかに笑う。
「さて、娘さん。突然ですがどうやら、今日でこの町を出る事になりそうです」
「は、はあ」
「今日まで泊めていただいて、ありがとうございます。それではお元気で」
手短に挨拶を済ませたジャップは、すぐさま店に飛び込むと、荷物を纏めてあっという間に飛び出してしまった。




ダン! ダン!
カンパッチョのアジトでは、突如鳴り響いた銃声と共に、次々と男達が倒れていった。
風呂で汗と臭いを落としていたカンパッチョが、大慌てで飛び出してくる。
「な、なんだ! 何があった!」
「ボ、ボス! あのオンナです! あいつがハメてた男にタマをぶち込みやがった!」
そう言った男も、銃声が鳴ってばったりと倒れる。廊下の曲がり角から、乱れた服もそのままに、精液にまみれたニッキーが姿を現した。
「よお大将。そろそろアタシも攻める側に回らせてもらうぜ」
そう言ってダン! ダン! と彼女の愛銃『ビッグ・マグナム』が火を噴き、銃弾をわずかに擦らせては、カンパッチョをじわじわと無力化していく。それはまるで、愛撫のようだ。
「お、おい、やめろ!」
ダン! ダン!
「か、金か? 金ならやる! 飯だってもっといいものを用意する! だから……」
と、銃声が鳴り止む。ほっとしたカンパッチョがニッキーの方を見ると、なんの事はない、ただの弾切れだった。
「なあ、この銃さあ、何かに似てるってあんたも思うだろ?」
死体の銃から弾を奪い、ニッキーは冷静に詰め替えていく。二つ並んだリボルバーに、銃弾が満たされていった。その間からは、そそり立つ太い銃身。
露骨ではなかったが、そのデザインは明らかに男性器を暗示している。
「こいつはよお、銃の形はしてるが、実はもっと別の目的で作られた道具なんだ」

「こいつの前の持ち主はな、貧乏一家から金で娘を買った、スケベ親父さ。
そいつはこれを、毎日毎日自分のソレの代わりに、娘のアソコに突っ込んで遊んでたのさ。
……弾を込めてなあ!」
ダン!
弾の交換を終えたニッキーは、まだ息があった男の一人に、止めを刺した。
「引き金を引いた事はねえ。だけど、いつ弾が飛び出すかって娘は毎日びびってた。
同じように買われた女が、そいつの目の前で暴発で死んだ事もあったなあ」
はっ、とニッキーは鼻で笑う。
「さてここで問題です。この不運で無力で、股か目玉からお漏らしをするしか能がなかった貧乏娘はどうなったでしょう? 
いちばん、結局銃が暴発して、無様に死んだ」
かちゃりと、銃口を再びカンパッチョに向ける。
「にばん、毎晩続く精神と肉体の苦痛に耐えきれず、勝手に死んだ」
がちゃんと、撃鉄を起こす。
「さんば~ん、隙を見て男から銃を奪い、あべこべに男を『掘って』やった。
さて、正解はど~れだ?」
「ひ、ひぃぃいいい!」
にやけ顔と共に近づく銃口に、恐怖を感じたカンパッチョは、もはや立ち上がることもできない体で必死に逃げ出した。


カンパッチョはアジトの外へ飛び出す。
中は駄目でも、外にはまだ、上納金を持ってきた盗賊共がたむろしているはずだ。彼らならあるいは……。
「お、おい誰かいないのか?」
「はい、呼びましたか?」
にこりと笑い、立っていたのはあの東洋人だけだった。
「お、おまえ何でここに……」
「ああ、この辺りの野党が、今日はみんな集まると聞いたので……片付けていました」
あたりを見回すと、そこにはおびただしい数の人が倒れている。
だが傷跡は銃ではなく、刃物で斬られていた。
「ああ、中も相当な事になっているみたいですねえ。だめですよ。あの女は一夜を共にした男は殺さないと気が済まない、異常性癖なんですから」
「うるせえ、だれが異常だ」
後ろからニッキーも追いついてきた。
カンパッチョはもはや、不遜な態度は見る影もなく震えている。
「ほらよ」
と、ニッキーは死体から奪った銃を渡す。
「そいつは異常なあたしとは違うらしいからな。抵抗くらいはさせてくれるぜ。願わくばぜひ、それでそいつを撃ち殺してくれよ。
……まあしくじっても、アタシに『掘られる』よりはマシな死に方ができるぜ?」
カンパッチョは銃を掴む。ジャップもどうぞ、と言わんばかりの仕草をしていた。
震える手で構え、引き金を引く。最後の銃声が、荒野に響く。
ジャップは腰の棒に手をかけ、かちゃり、と金属音を鳴らした。

その直後、カンパッチョの目の前に、一瞬にしてジャップの顔があった。

「まあ、切り捨て御免、という事で」





「ま、これでしばらくは金には困らないな」
根こそぎ奪った上納金を抱えて、ニッキーは豪快に笑っている。
「そう言ってまた、あっという間に使い切るんでしょう?」
ジャップは呆れながら、自らの腰の鞄から小さな巾着袋を出して、金貨を一掴みだけそこへ入れた。
「あいかわらず、シケてんなあ、お前は」
「慎ましいんですよ。火薬庫を吹っ飛ばすような人と違って」
「まだ言うか。人事みてえによお。一番最初に、あいつらに突っ込んでったのは誰だっけ?
アタシが火薬庫吹っ飛ばして二十人を殺す間に、残り三十人を皆殺しにしたのは誰だったっけ?」
「野党なんてする連中を、黙って見ている訳にはいかないでしょう」
「酒場でバカにされて、いきなり相手をぶった切ったよな」
「刀は武士の魂です。愚弄されて黙ってなんかいられません」
「……」
「ところであなた、臭いですよ? どこかで水浴びだけでもしてくれませんか?」

いきなりかちゃりと、金属音が二つ響いた。
ニッキーはジャップに向けて銃を構え、
ジャップはニッキーの手首に、抜き放った刃をぴったりと当てている。
「お前とはヤってないけどさ、やっぱムカつくから『掘って』いいか?」
「どうぞお好きに? ……その前に『タマ無し』にして差し上げますが」

そのまま睨み合うと、やがて二人は得物を納めた。
「まあ野党は一網打尽にできましたし、この辺りも平和になりますよ。
めでたしめでたし、ですね」
「どうでもいいよ。あたしの腹と財布が膨れてりゃ、それでめでたしめでたし、さ」
そして二人は、荒野を歩き出す。

たまたま、同じ方向に向かって。

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