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定年間際の平社員×メル=キャリー

作者:6‐659氏
備考1:平社員×メル=キャリー
備考2:『バーンナップエクセス&ダブリュー 光芒の絆』より。定年間際の平社員(オリキャラ)×メル=キャリー



「おはようございます」
次々と出社してくる社員に頭を下げて挨拶をする清掃員の男。
小太りで頭髪は薄く、決して若いとは言えない。
というよりも中年若しくは初老と言った方が正しいと言える。
モップと雑巾を持って今日も一日作業をするために持ち場へと向かう。

男の名は佐藤正。
今年で63歳を迎えるI・E・M日本支社に勤める勤続40年の“平”社員だった。


私はいつも通り午前のトイレ掃除をしていた。
この歳になるとデッキブラシで床を擦るのも中々に疲れるもので、正直なところ腰が痛い…
と言っても、仕事なので遣らざるを得ない。
まあ、この歳で他の身体を使う仕事よりかは幾分マシだろうと思うが。
同時に勤続40年になるというのに 学がない 技術がない、で出世もない。
仕方のないことなのだが、後2年で定年…我慢だ我慢。

この会社に入った切っ掛けは、当時知り合いだった友人に「楽な仕事がある」と言われたことだった。
私は昔から物覚えが悪く、勉強も出来ない落ちこぼれだった。
おまけに人とコミュニケーションを取るのが苦手なので、どこに勤めても長続きせず
(このままのたれ死にするのだろうか…)などと考えて、日々怠惰に過ごしていたところにそんな話を持ち掛けられたのだ。
友人の話を聴いてみると、私でも知っているような世界的に大きな企業の清掃員の仕事。
作業内容は何も出来ない私でも出来るものだ。
更にこれだけ大きな会社ならば、倒産の心配もないだろうと思い一も二もなく飛び付いた。
とまあこんな感じだ。
ただ…不安なところもある。
40年も勤めていると嫌なものまで見えてしまうものだ…

株式会社I・E・M……この会社では違法研究、人体実験などが平然と行われている。
秘密を守るためならば、人殺しも破壊工作も平気でやるような会社だ。
知ってはいるものの、知らない振りをしている。
触らぬ神に祟りなしだ。
そもそも一清掃員でしかない自分には関係ないと言えば関係ないこと。
見たくもなければ知りたくも、関わり合いになりたくもない。
私が望むのは、ただ無事平穏に定年を迎えて年金生活を送ることだけだ。
「ふぅ~、後はサーっと水を流して終わりだな」
考えていても仕方がない。さっさと終わらせて次は階段掃除だ。
そう考え勢い良く水を出したとき、偶然入ってきた人に水が掛かってしまった。








「キャアッ!」
しまった!
「す、すみません、」
入ってきたのはレザー製の黒い上下一体のスーツを着た腰下まで届く長い金髪の女性。
胸元が大胆に開いているスーツの襟と、頭に付けているカチューシャはデザインを揃えているのかヒョウ柄だ。
スカートの部分は太股の上までしかなく
太股の真ん中まである黒っぽいストッキングを止めている黒のガーターベルトが妙にいやらしく感じる。
男ならば誰しもが見惚れてしまうような色っぽい服装の金髪美女だが
私にはそんなことを考えている余裕など欠片ほども無い。
この女性の名はメル=キャリー。
本日付でI・E・Mを解雇された今田俊明 元開発部本部長に代わって、暫定的ながら日本支社開発部責任者になったI・E・M本社監査部長だ。
そんな相手に不注意で水を掛けてしまった…
あまり濡れてはいないようだがそんなことは関係ない……相手が悪すぎる…
一介の平社員の首など簡単に跳ばせてしまうような立場にいる人だ。
とにかく私は持っていたタオルで部長の水が掛かったところを大慌てで拭いた。


「まったく……入り口に清掃中の看板は立てていないし、どこを見て仕事をしているのかしらね?」
「ま、真に申し訳御座いませんッ、」
完璧に自分のミスだ。
まさか清掃中の看板を立てるのを忘れるなんて…
私はキャリー部長にひたすら謝った。
「………貴方、名前は…?」
「さ、佐藤正です…」
「そう……いいわ、次からは気をつけなさいMr.サトウ……使えない人間は清掃員だろうとなんだろうとI・E・Mには必要ないの」
「は、はい…」
その後キャリー部長は「下の階のお化粧室を利用するわ」と言い、出て行った。
不味い…不味すぎる。目を付けられたかもしれない。
もちろんリストラの対象ということでだ。
日本支社は当然のことながら、本社の方も最近は軍縮傾向で売り上げが落ちている。
米国政府にさえ意見出来る程凄い会社なのでどうとでもなるようだが、使えない者は「最近不景気だから」
と言って、切るための理由として使うだろう。
(あと二年で定年だというのに、クビになどされたら…)
そう考えると、いつものようにのんびりと仕事をする気持ちにはなれず
終業時間まで暗澹たる思いでいっぱいになってしまった……





夜遅く、私は繁華街の裏通りを歩いていた。
いつもは普通に表通りを通って帰宅の途についているのだが、何故だか今日は表通りを歩く気にはなれないのだ。
理由は当然メル=キャリー監査部長に水を掛けてしまったこと…
「やっぱり、クビにされる可能性は……有るだろうな…はぁ~っ…」
思わず溜め息が出てしまう。
手に持っていた缶ビールを一気飲みする。
酒など碌に飲めないくせに、逃避するように飲んでしまう。
「自棄酒を飲んだところで…何にも変わらないんだがなぁ~」
そうやってふらふらと裏通りを歩き続けていると、少し先の曲がり角から何やら音が聞こえた。
ドンッ!!
「ぐぶっ!!」
(な、なんだっ?)
何かを叩き付けるような音だ。
私は急いで曲がり角まで行くと、そっと顔を出して覗いてみる。
するとそこには、今田俊明 前開発部本部長と
「かっ、はッ、」
彼の前で蹲って苦しそうに咳き込みながら血を吐いている メル=キャリー監査部長の姿があった。


「本社のヤンキー共のバカさかげんには辟易していたが、今日は感謝せねばならんね」
(こ、これは…今田元部長が、キャリー部長に暴力を振るっているのか!?)
状況的に間違いない。
尚も苦しそうに膝を付いて、目から涙を流して咳をしているキャリー部長。
そんな彼女を見下すように今田は言葉を続ける。
「これ程やすやすと由加里を取り戻せるとは思っていなかったよ」
由加里というのは…確か今田の娘だったはずだが
何故その娘の名前が出るのかは分からない。
おそらく、I・E・Mの裏の部分と何か関係があるのだろう。
「せめてものお礼だ。お見せしよう……記念すべき試運転だよ」
「な…何…!?」
何をしようとしているか分からないといったような声を上げるキャリー部長。
(い、いかん、このままでは彼女が殺される!)
今田の性格は良く知っている。
自分の障害になる相手や、自分のプライドを傷つけた相手を生かしておくような奴ではない。
それに、一度だけだが見たことがある……彼が人を殺した現場を…
あの時も今彼女に向けているのと同じような、ゴミでも見るような目をしていた。
「幸いな事に、君は私好みのいい女だ。 夜はまだ長い……たっぷりつきあってもらうぞ」
本当は怖いし、関わり合いにはなりたくない。
だが、このままではキャリー部長が殺されてしまう。
知っている人を見殺しにするなど、私にはできない。
私は一か八かハッタリをかますことにした。
「お巡りさーんッ!!! こっちで人が襲われてるぞーッ!!!」
今田は自分の体をサイボーグに改造している筈だから
生身の私では助けに入ったところで、殺されてしまうのは目に見えている。
(上手く行ってくれ!!)
「ッッ!? クソッ!! ……今警察に見つかるのはまずい………試運転を見せられなくて残念だよ」
引っ掛かった!
よし、駄目押しだ! 
「コッチだ、コッチだーッ!!」
「チッ! もう来たか!」
どうやら上手く行ったみたいだ。
今田は全力でその場を走り去って行ったが、私は内心殺されることを覚悟していたので
一生分の運を使い果たしたような気さえしていた……

私は蹲っているキャリー部長に近づいて彼女を助け起こす。
「大丈夫ですか部長ッ!?」
「あ…貴方、Mr.サトウ…けほッ!」
「無理しないでください。とにかく移動しましょう」
無いとは思うが、万一今田が戻ってきたら行けないので、私は彼女に肩を貸すと急いでその場を離れることにした。





現在、私とキャリー部長は先程の場所から離れた、所謂ラブホテルに来ていた。
一度社に戻った方が良いのではないかとも提案したのだが、彼女が「警官が張ってるだろうから戻れない」と言ったので
身体を休めることが出来て、身を隠すことが出来る場所を考えた末、ホテルに入ることにしたのだ。
ここならば年齢差のある男女が入っても怪しまれることはないだろうし。
しかし、大体予想は付いていたのだが……やっぱり裏関係のことだったか…
幸い、今田に蹴られたらしい腹部は大したことはなかったようだ。
吐血していたから内臓が傷ついたのかも知れないと思ったのだが、ホテルに着いて少ししたら「大分楽になったわ」と言っていたので
大丈夫だろう。
ただ、彼女の呼吸がいつまでも落ち着かないのが気になる…
「部長…大丈夫ですか? 息苦しそうですけど…」
「ええ…大丈夫よ…。サトウ、貴方M・Dプロジェクトは知っているわね…?」
「はい、もちろん知っています」
I・E・Mの社員でM・Dプロジェクトを知らない者はいない。
I・E・Mが全力を挙げて開発している兵器だ。
人工生体脳を極限まで凝縮し、チタンで外殻の装甲を施し、念動力(サイコキネシス)で自らを動かす。
超伝導技術を組み込むことによってプラズマを自在に操る力を持つ兵器。
聴いた話だとM・Dで破壊出来ない物など地球上に存在しないと言われている程強力な兵器だ。
確かキャリー部長もそのM・Dの数少ないホルダー(保持者)だった筈。
だけど、それがどうかしたのか?
「私の呼吸が落ち着かないのは、その損傷したM・Dが生体エネルギーを大量に吸いとっているからよ…」
「え、M・Dが損傷って、何が有ったんですか!?」

その後、彼女は今夜何が有ったのかを話してくれた。
今田元部長の娘がM・Dのホルダーであること。
警察に保護されたその娘を取り返すために警察署を襲撃したこと。
しかしウォーリアーという警察の特殊部隊に阻止され、失敗してしまったこと。
M・Dの損傷はウォーリアーの隊員と戦闘した時のものらしい。
そして、何とかあの裏通りの路地まで逃げてきたところを今田に襲われ
部下として使っていたサイボーグを破壊されたとのことだ。
(やっぱりとんでもない会社だな…)
「サトウ、貴方のおかげで助かったわ。貴方がきてくれなければ今頃どうなっていたか…」
笑顔で私にお礼を言うキャリー部長。
こんな美人に笑いかけられたことなど初めてであった為に、私は思わず照れてしまう。
「い、いえ、部長が無事で何よりです。それより、これからどうしましょう?」
手配とかされているんじゃないかと言う私に対して、それは大丈夫だと彼女は言う。
「知っていると思うけどI・E・M本社は米国政府に圧力を掛けることも出来るわ……もちろん、米国政府を通じて日本政府にも……ね♪」
現行犯逮捕か今此処で捕まらない限りは大丈夫。一度アメリカ本社と連絡が取れれば何も問題はないと自身たっぷりな彼女。
確実にバレている犯罪でも揉み消すことが出来るなんて……つくづく怖ろしい会社だ。
が、逆に言えば内側に居る人間に取っては心強くもある。
有能な者限定だろうが…
同時に未だアメリカに頭が上がらない日本に、日本人として情けなくなってくる。








「とにかく、早く本社と連絡を取らないといけないわね…」
そう言うと彼女は私の身体を頭から足下までジロジロと見回して溜め息をついた。
一体何なのだろう?
「貴方年齢は?」
「は? な、何ですかいきなり、」
「いいから答える」
突然のことに訳が分からなかったが、彼女の命令口調に反射的に答えた。
「ろ、63です…」
何なんだ? 私の年齢など聞いて…
私の年齢が今のこの状況と何の関係があるんだ?
「63…か、それならまだ大丈夫…かしらね?」
すると部長は腰掛けていたベッドから立ち上がり、スカートをたくし上げると下着を脱ぎ始めた。
いきなりのことに私は慌ててしまう。
「ぶ、部長っ、何をしてるんですか…っ!」
彼女は下着を脱いでベッドの脇に置くと、私に向かって言う。
「貴方には今から私とセックスをしてもらうわ。これは命令よ」

彼女の話はこうだ。
損傷したM・Dの修復には大量の生体エネルギーが必要で、その間、生体エネルギーを吸い取られ続ける彼女は体力的に動けず
このまま何もしなければ修復に時間が掛かり行動に遅れが出る。
一分一秒でも早く本社と連絡を取らなければならない現状で、この遅れは痛い。
だが、M・Dの修復スピードを加速させる方法もある。
その方法とは、体外からの生体エネルギーの供給。
通常時は保持者の子宮内で生体維持に必要なエネルギーや酸素を補給するのだが
それは女性が生まれながらにして“別の生物を体内で養育する器官”(子宮)を持っているからであって
生体エネルギーの補給だけならば男性にも出来るとのこと。
生体エネルギーの塊とも言える精子をM・Dが吸収することによって修復を早めるというものだ。
「つまりサトウ、私と貴方がセックスをすることで私の胎内に収納されているM・Dに、より多くのエネルギー補給が出来るということね」
「し、しかし、部長はよろしいのですか? その、私などと…」
自分的にはいいのだが…それよりも何の御褒美? というぐらいの役得だ。
気になっているのは彼女との圧倒的な差の方。
私は小太りで頭髪は薄い、容姿も悪く自分で言うのもあれだが…醜男だ。
おまけに歳も63と老人に片足を突っ込んでいる。更に言えばただの平社員。
女性からしてみれば性の対象として見られるなど、絶対に無いと自身を持って言い切ることができる。






それに対して、キャリー部長はとても若く美しい(前に23歳のエリートキャリアウーマンだと聴いたことがある)
腰下まで届くさらさらの長い金髪。
シミ一つ無い綺麗な白い肌。
はち切れんばかりの大きな胸。
ムッチリとした尻と太股。
腰も細く括れていて、女優やモデルをやっていてもおかしくはない。
というよりも、やるべきだろうと思ってしまう。
絵に描いたような美女だ。
その上、I・E・M本社の監査部長という超エリート。
これでは月とスッポン所か、太陽と石ころだ。それなのに…
「100%好みじゃないけど、緊急時だからこの際仕方がないわ……まあ、命の恩人でもある訳だし……それで良しとしましょうか」
などと言う彼女。
臨時ボーナスをもらえるのと、キャリー部長と抱き合うの。
どちらか選べと言われれば、間違いなく彼女とのセックスを取る。
「ぶ、部長がよろしいのでしたら、私としては願ってもないことです」
今年で63とはいえ私も男だ。
こんな、若くて美しい女性と一度は抱き合ってみたいと思うのは至極当然のこと。
「だったら早くズボンを脱ぎなさい」
「わ、分かりました、」
部長に急かされて素早くズボンを脱いだ私は、緊張気味に次の指示を待つ。
「何ボーッと突っ立ってるのよ」
「は、いえ、勝手に行動して以前上司に怒られたことがあるので…」
これは本当だ。昔、仕事中に自分で判断して怒鳴り散らされたことが有った。
勝手なことをするなッ! と…
それ以来、指示無く行動しないようにしている。
「………サトウ、これは仕事じゃないの。だから自分でどうするかを考えてもらえない?」
「す、すみません、」
確かにそうだ。役職がとんでもなく上の人なので、必要以上に考えすぎていた。
私はとりあえずベッドに腰掛けてみた。
「それでいいの…」
ベッドに腰掛けている私の膝を跨いで膝立ちになるキャリー部長。
服は脱がないようだ。
服を着たままするのもいいが、彼女の裸を見てみたかった…
こんな機会は二度とないだろう…仕方がないか。
「年は取ってもきちんと反応するのね」
意外な物を見たと言わんばかりに彼女は目を丸めている。
その視線は私の股間にそそり立つ肉棒に向けられていた。
「部長のような美しい女性が相手なら、誰だってこうなると思いますよ。枯れた老人でも奮い立ちます」
「上手いことを言うわね」
本心から言ったのだが、冗談だと受け止められてしまったようだ。
そもそも彼女は自分の容姿など気にしていないのだろう。
年を重ねていく内にどうでもよくなったが、若い頃は自分の顔が嫌で仕方なかった私としては羨ましい限りだ。







彼女はスカートを腰の辺りまで上げて膣をさらけ出す。
私はあまりに綺麗なその金色の陰毛が生えている部分に思わず触れてしまう。
「あっ…」
呟くような小さな声を上げる部長。
「あ、あの、宜しいでしょうか…?」
まだ彼女に了解を取っていないのに勝手に触ってしまった私は、そのことに気づき聞いてみる。
まあ、無理もないと言えばそうなのだが。
こんな綺麗なものを見せられたのだから…
「いいわ…触って…………あっ…」
了承を得た私は、続けて陰毛の下に隠されている秘所に触れて優しく擦ってみた。
「あ…うぅ……ふぁ…」
部長は吐息を吐きながら、感じている声を出す。
自分は男だから分からないが、そもそもどのような感じがするのだろうか?
気持ちが良い、というのは彼女の反応を見ていれば分かるが…
「ん……はっ…あ…」
やはり彼女にしか分からないことか。
そんなことを考えていると、彼女に突然頭を掴まれてそのまま胸に押し付けられた。
「わぷっ…んん…っ」
丁度、膝立ちになっている部長の胸の谷間が、私の顔の高さくらいにあったので
顔に押さえつけられている柔らかい物は、部長のおっぱい以外にはない。
柔らかい弾力と甘い香りが漂ってきて私を魅了する。
何をどうやったらこんなに大きな胸に育つのだろう?
アメリカ人とか白人とか、そういうことを考慮しても大きい…
「んぐ…っ、ふぐ…っ、」
感触は気持ち良いのだが、段々苦しくなってきた。
良い匂いがするし、こんな巨乳に顔を押し付けられて贅沢極まりないが、窒息してしまう…
「あっ……くぅっ……ん」
それが分かっているのかいないのか、部長は私の頭を撫で回している。
子供の頃に近所に住んでいたお姉さんになでなでされたことを思い出すな…
あのお姉さんも今の部長と同じくらいの歳だった筈だ……しかし、苦しい……
流石に逃れようとした私は、部長の秘所を触っている指でクリトリスを探り当てると、少し強めに摘んでみた。
「ッッ…あッ! サ、サトウ、そこは…っ、あぁぁ…ッ!」
いきなりそんなところを触られるとは思っていなかったのか、
彼女の体がビクッと震えて、私の頭を押さえつけていた腕の力が抜けていく。
「あ……は……」
「部長……イったんですか?」
そう聞いた私を見下ろしながら、彼女は相も変わらず頭をなでなでしている。
私の禿げた頭を撫でて何が楽しいのだろうか?
「少し、ね……それより、部長は余計よ。今は名前だけで呼びなさい……」
「し、しかし、」
「いいから」
「…………キ、キャリーさん」
私がそう呼ぶと彼女は目を細めて睨んできた。
「私の話を聴いてる? 名前って言ったでしょう? ファーストネームよ」
ファーストネームって……自慢じゃないが女性を下の名前で呼んだのは子供の時だけだ。
正直なところ抵抗が…
「メルよ…」
そんな私に急かすようにそう言ってくる部長。
だから私は呼ぶしかない。
「……メ、メル…さん」
「さんは余計だけど、まぁ良しとするわ」
そう言って笑みを浮かべると、彼女はゆっくりと腰を下ろしてくる。
くちゅっと肉棒の先端が部長の、メルさんの愛液溢れる膣口に触れた。







「挿れるわ…………ん…っ、」
「うう…っ、」
メルさんの膣が、私の肉棒を飲み込んでいく。
中に挿れられた瞬間、あまりの気持ち良さと心地良さに呻き声を上げてしまう。
一体いつ以来だろうか? こうして女性と体を重ねるなんて…
ズブズブッ!
「ッ…ああぁ…ッ!」
そんなことを考えている間に、メルさんは腰を落として私の肉棒を全て飲み込んでしまった。
ぐうッ、なんて気持ちが良いんだ。
「はあっ、はあっ、……ん…全部…入ったわね……」
彼女は確認するように聞いてくる。
頬を紅潮させて微笑みを浮かべる彼女は、とても色っぽい。
彼女のこんな顔を見たことのある社員はあまりいないだろう。
「ええ…全部入ってますよ……しかし、気持ちが良い…」
「ふふっ……動いてもいいかしら…?」
ズ…っ、ずぷ…っ、
私が返事をする間もなく、メルさんは言った側から腰を上下させ始めた。
同時に久しく忘れていた性の快感が私の中で呼び起こされて、肉棒から伝わってくる刺激を脳へと伝え、
更に体の隅々まで伝えていく。
「あ…っ、あぁ…っ、んん…っ、」
喘ぎながら腰を動かし、私を抱き続ける彼女に暫し見惚れていた。
与えられる快感は、およそ今まで感じたことのないもので、
それを与えてくれているのがこんな若く美しい女性であることに、思わず“これは夢なのでは?”と考えてしまう。
けど彼女だけが動き続けて、自分はただ気持ち良くさせられているのは男として情けない。
で、動こうとしたのだが
「いい、から…っ、じっと…してなさい、……ん…っ」
と制止されてしまった。
おまけに、下手に動いたりしないようにするためか、メルさんは私の体を強く抱き締めて動きを封じてくるのだ。
元々力が弱い上に年のせいで筋力が更に衰えている私には、彼女に抵抗することが出来ない。
仕方がないので動くことを諦め、彼女の思うままに抱かれることにした……







「んっ、ああっ…! あん…っ、はぅん…っ!」
喘ぎ続けるメルさんの口から熱い吐息が漏れて耳に掛かり、
私の頬をくすぐる髪からはシャンプーの香が漂い、良い匂いがしている。
いや、良い匂いがするのは髪からだけではなく、彼女の全身から漂ってきていた。
女性特有の香か、香水の香か、蕩けるように茹だってしまった頭では判別が出来ない。
はっきりと分かるのは、そろそろ限界がきているということだ。
“もうすぐイク”そう考えると少し無理をしたくなってきた。
私を抱き締めている彼女の腕が緩んできているのが分かっていたので、
彼女が腰を下ろすのに合わせ、下から腰を突き上げた。
ジュブウッ!
「…ッッ!? ああぁッッ…ッ!!」
全くの予想外だったようで、メルさんは喘ぎと驚きが混じった大きな声を上げる。
彼女の子宮口に先が当たって、肉棒を完全に飲み込む。
「は……ああ…ッ、………ああ……ッ…!!」
メルさんは腰の動きを止めて口を震えさせながら目を見開き背を仰け反らせる。
それを切っ掛けに、私は残った体力を全部使い切るつもりで、彼女の体の奥深くで暴れ回り、
何度も何度も子宮口を突き上げた。
「ひあぁッ! ああッ! んんんッーッ!」
「メルさん…ッ、メル…ッ!」
興奮のままに彼女の体を貪り、犯していく。
膣壁に、子宮口に、彼女の膣内を隈無く蹂躙し、擦りつける。
「ああッ……はあああッ…ッ!! タダシ…ッ……タダシィーっ!!」
「メルっっ!!」
私は確実に子宮に精子を届けるため、最後に強く腰を突き上げ、肉棒を深く深く挿入すると
込み上げてきた勢いのまま、彼女の子宮に全てを注ぎ込んだ。
どくんっっ! どくんっ どく…
「あッ……んんッ! はう…ッ! ああッ、ああああーーーッッ!!」
精液を注ぎ込むと同時にメルさんは今までで一番強く私を抱き締め、一際大きな声を上げながら果てた。






「全く…、じっとしてなさいと言ったでしょう」
「す、すみません……」
呆れたように言ってくるメルさんに、私は何も言えなかった。
勝手に動いたことを怒られてしまったのだ。
何故か? 
それは私が腰を痛めてしまったから……
情けない……
「ま、いいわ。 生体エネルギーも確保出来たことだし、もう少し時間を置けばM・Dの損傷も治るから、その後で本社に連絡を取ることにしましょうか」
それだけ言うと彼女はゆっくりと腰を上げて肉棒を抜いていく。
「んん…」
メルさんの膣からは、精液と愛液の混ざり合った白い液体が、つーっと糸を引きながら滴り落ちている。
いつまでもボーッとしている訳にもいかないので、私は部屋を見渡し、鏡台の横に置いてあったティッシュを発見すると
それを取りに行こうとしたのだが…
ジーッ、パサッ、
「ぶ、部長、あの…何をされているのですか…?」
彼女は脱いだ下着を履く所か、服を脱ぎ始めたのだ。
「何って……服を脱いでいるんじゃない」
いや、それは分かっているけど…どうして…?
服を全部脱いでしまったメルさん。
お前も脱げ、と言うような空気に私も上だけ着ていた服を脱いで裸になる。
服を盛り上げていたこれでもかと言わんばかりの彼女の大きな胸を見て、私の萎んでいた肉棒が再び硬く硬直し始めた。
メルさんはアホみたいに彼女の体を見ている私に近づき、ベッドに腰掛けたままだった私の膝を先程のように跨ぐと、
腰を下ろしてきた。
ジュブウっ…
「あ…っ、あはぁぁぁ…っ」
一度離れてもまた繋がることが決まっていたかのように、私の肉棒とメルさんの膣は抵抗もなく、すんなりと二度目の結合を果たす。
「う、うう、部長…何でまた…っ、」
「はあぁ……っ…………ん、気持ち良かったからね……もう一回したくなったのよ……嫌なの…?」
腰を落としきり、肉棒を根元まで飲み込んだ彼女は、私の体を抱き締めて頭をなでなでしながら言った。
「い、いえ…、もちろん私も…」
一回目と違いお互い全裸なので、抱き締められるとメルさんの胸が私の体に押し付けられて…
「ぶ、部長! 私の禿げた頭など撫でて、何がいいのですか?」
自分の体で直接感じる彼女の温かく大きなおっぱいの感触を楽しみながら、そんなことを聞いていた。
「……つるつるざらざらしてて、触り心地が良いのよ……それにしても……思った以上にぶよぶよね…」
彼女の腹部に当たっている自分のお腹のことだ。
最近更に出てきているから…
「私の胸より柔らかいんじゃないの…?」
「と、とんでもないっ! 部長の美しい胸と、私のメタボ腹を比べるなどと…っ!」
部長の胸が穢れます! と続けようとした私を彼女が遮る。
「………名前」
「は…?」
「役職名に戻っているわ…」
「す、すみません……メルさん…」
いかん……謝ってばかりだ。
「プライベートでは名前で呼ぶこと。いいわね?」
ず…っ、ズチュ、
「は…っ、あぅ…、あ…ん…っ、んっ!」
それだけ言って、もう話は終わりだとでも言うように、彼女が腰を上下させて二度目のセックスが始まった……



結局二回では終わらず、更にもう一回してからホテルを出て、その足で本社に連絡を取り事なきを得た。
事件そのものは部長とホテルで抱き合った日から一か月が過ぎた頃、
今田俊明 I・E・M元日本支社開発部部長が警察の特殊部隊との闘いの末に死亡したことで終幕を迎えた。
ただ、今回の事件の報告などで、キャリー部長はアメリカの本社に帰ることになり、
その後の最高幹部会議で一度日本支社は無期限営業停止になってしまう。
おまけに、その間リストラ候補に挙がっていた社員はここぞとばかりに一斉にクビにされてしまう。
無論、私がその対象の中に含まれていたことは言うまでもない……





そして三ヶ月後…


「よォ、オッサン。ちーとばかり恵まれない俺たちにお金恵んでくれねーかなー」
私は日本支社営業再開の報を聴き、バイトでもいいから何とか会社に復帰させてもらえないかと会社に向かっていた所、
三人組のガラの悪そうな若者達に絡まれ、近くの路地裏に引っ張り込まれてしまったのだ。
「い、今、急いでいる所なんだ、ど、どいてくれないかね、」
怖い、怖いけど、とにかく急いでいるし、今財布に入っているお金を取られたら明日から生活が出来ない…
「ッせーんだよッッ!! 大人しく金出しゃいいんだよッッ!!」
“ガンッ”
怒鳴り散らしながら壁を思い切り蹴りつける若者。
「ひい…ッ、」
一瞬、表を歩いている通行人と目が合うのだが、目をそらして足早に通り過ぎてしまう。
「なあなあオッサン。コイツ切れたら何するか分かんねーから」
「そうそう、それにジジイが金持ってても意味ねーし、俺らが有効に使ってやるから」
見ていた二人が勝手なことを言い始める。
すると凄んでいた若者がナイフをちらつかせ始めたので、流石に恐怖に駆られて財布を渡す。

「んだよ、しけてんなー。ま、有り難くもらっとくわ」
言いながら空の財布を私に投げると、若者達は表通りの方に出て行く。


“こんなガキにカツアゲされてるなんて…”

え…?
声のした方を見ると、路地から出て行く若者達とは逆に路地に入ってくる、レザー製の黒い上下一体のスーツを着て、
ヒョウ柄のカチューシャを頭に付けた長い金髪の女性。
「キャリー…部長…?」
「おおッ!スゲーイイ女!」
「お姉さん、あんなジジイなんか放っといて俺らと遊びに行こうぜ!」
若者達は部長を見るや取り囲んだ。
危ない…ッ!
部長じゃなくて…
「……ブンブンうるさいハエね」
“ゴキィッ!”
彼らの方がだ……
先程凄んでいた若者が、部長の蹴りで吹っ飛ばされる。
その首はおかしな角度で曲がっていた。
M・Dなど無くても部長は強い。彼女は達人クラスのテコンドーの使い手なのだから。
そしてやはり…
「明日の朝刊の片隅に載るわね。若者三人の変死体が発見された…ってね」
人を殺すことなど何とも思っていないのだから…








「た、助かりました…」
表通りに出た私は、すぐさま部長に礼を言う。
後の二人がどうなったかは言うまい…
「別にいいわよ……それにしても終わってるわね…孫ほども年下のガキにカツアゲって……」
絶対的強者のラインに立っている部長には分からないだろう…
力もない、金もない、頭も悪いし顔も悪い、おまけにリストラされた私の気持ちなど…
そんなことをグチグチと言ってしまった私に、彼女は一枚の紙を差し出してきた。
「じ、辞令って……私はリストラされたんですよ!」
「手違いよそれ。人事の方に声を掛けていたんだけどね…」
な、何だそれは、部長が口利きしてくれていたのか?
しかし、どうして私などを…辞令に目を通していると疑問に行き当たった。
雑用…?
「部長……何ですかこの、雑用って?」
「書いて字のごとく雑用よ。I・E・M日本支社 支社長兼、I・E・Mグループ取締役常務である私専属のね」
「部長、出世されていたのですか!?」
「この間の最高幹部会議でね。そう言う訳だから、これから宜しくお願いするわ」
じ、じゃあ、定年まで安泰ってことか?
内心飛び上がりたい程嬉しかったが、続いて差し出された紙を見て、私は固まってしまった。
「それと……此方にも判子押してもらえるかしら?」
「…………………婚姻届…? 誰の…ですか…?」
「決まっているでしょう。私と貴方のよ」
………………………何故?
疑問に思い、固まったままの私を無視して彼女は自身のお腹に手を当てて撫でながら続けて言った。
「考えてもみなかったわ……子供が出来るなんてね」
「ち、ち、ち、ちょっと待って下さいッ! 精子はM・Dに吸収されるんじゃなかったのですか!?」
「許容量を超えれば吸収されないに決まっているじゃない。普通に考えたら分かるでしょう?」
た、確かに、二回目三回目も中に出したが…
「私のことは好みじゃないって…」
「好みの男と、好きになる男はイコールじゃないわ……そういうことだから…」
メルさんは私に抱き付いて、また頭を撫でてくる。
優しく優しく撫でてくる。
「公私共によろしく……ア・ナ・タ♪」
最後に私の唇に唇を重ねてきたメルさん。
彼女のキスを受け入れながら、色々有ってパンク寸前の頭で考える。
これが愛のあるキスかとか、子供の名前はどうしようとか、初婚だとか。


こうして私は定年前に孫ほども年の離れた、美しい上司と結婚することになった。
もっとも、メルさんはセックスのときなど、抱き合うような状況で良く頭を撫でてくるので
私の方が年下のように感じるのだが……
年の瀬には子供も生まれた。
メルさん似の可愛い女の子だ。醜男の私に似なくて一安心。











「あ…っ、あう…っ、ああ…っ…んんっ……い、いい…っ、いいわ、タダシ…っ!」
長い金髪が私の頬を撫でている。
しっかりと結ばれている私とメルさんの陰部。
「あっ! はああぁぁ…ッッ!!」
込み上げてくる熱いものを、彼女の中へと解き放つ。
子宮内が精子で満たされて、入りきらない分が逆流し、絡み合う私達の脚を白く染めていく。
此処は社長室。オフィスラブになるのだろうか?
仕事の合間を見つけては、こうしてセックスをする日々…
もちろん家でも子供を寝かせると良くしているのだが、全然足りないのだ。


まあ、何れにせよ一つだけはっきりしていることがある。

私は今、幸せだということだ。

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