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グリーンマスクの想い

作者:HP-5000氏
備考1:ヒーロー×女戦闘員(隊長)
備考2:「獲物」を探すグリーンマスク。現れたのは忍者ばかりの‥‥。

1.
バサバサバサッ……。
「ふむ、今日は誰を狙いましょうか……」
高い煙突の上に立つ男が、緑色のマントを風に靡かせながら呟く。
彼は元、正義の組織マスクマスターズのグリーンマスク。通称『舌先のマスク』

ガキィン!
「己! 何者だ!」
時代劇に出てくる忍者。と言うのが正しい表現だろう。
忍び装束の男は、手にした剣を引いて身構える。

『ザ・死のビーズ』
忍びを捩っている悪の組織の名称。
デスサイドとは違う完全に『裏』に徹して悪事を働く組織。

「お覚悟を……」
手に緑色のステッキを持ち、グリーンマスクはシルクハットの縁を持ってお辞儀をする。
ボンッ!
「ぬぅ!? 妖しの術か!?」
ファンシーな緑色の煙がグリーンマスクを包み込み、男が身を引いて警戒する。
「むっ、そこだ!」
「残念ですが、外れです」
ドシュッ……。
「む、無念……」
煙の中から飛んで来た影を攻撃した男は、後ろから飛んで来たステッキに背中を突き刺されて絶命する。
「ふむ、死のビーズの下級忍者ですね。近くに『姫頭』が居る筈ですね」
空中に飛ばしていたシルクハットを受け取ると、グリーンマスクは男を見て辺りを見渡す。

ザッ……。
「フウゥー……妾の下忍達が全滅じゃと?」
手にしたキセルを震わせて女が姿を現す。藍色の花弁が散りばめられた模様の浴衣姿。
黒髪を頭の後ろで縛り、天に突き出すように伸びた後、足元まで伸びている。
『姫頭』
ザ・死のビーズの部隊を指揮している女指揮官は、全てそう呼ばれている。

「この罪は、死を持って償って貰うぞ」
「強がりは止めて大人しく降服しなさい、死のビーズの指揮官は強くない事で有名です」
シルクハットをかぶりながら、グリーンマスクは面白そうに笑みを見せる。
「貴様! 妾を愚弄するでないわ!」
姫頭は一蹴りで空中高く飛ぶと、長い裾の間から美脚を露出しながらグリーンマスクに飛び掛る。
「そんな小さなキセルで攻撃? 随分と可愛い事をする人ですね」
「か、可愛いと言うでないわ! 妾は軽く百歳超えておるのじゃぞ!」
ガキィィィィン!
キセルを振り翳すと、グリーンマスクのステッキがぶつかって火花を散らす。
「あっ!」
体が軽いのだろう、その衝撃で姫頭は簡単に空中に高く押し飛ばされる。
「あ~れ~! お助けぇぇぇぇ!」
そして、聞き慣れない悲鳴を上げながら、頭から地面落ちて行く。
ドサッ……。
「だから言わん事ではない……怪我は大丈夫ですか?」
「……な、何故助けたのじゃ?」
頭からぶつかると思った瞬間、姫頭は体をグリーンマスクに受け止められ、不思議そうに目線を送っている。
「こう言う事です……」
「な、何じゃ? 何故舌など出すのじゃ? わ、妾に何をする気じゃ?」
まさか助けられると思っていなかった姫頭は、グリーンマスクの異様な行動に混乱する。
まるで蛇のように尖がった舌先が、ゆっくりと姫頭の顔に近づき――。
「むっ!? ん、んんんっ! よ…せ……んっ!……ん……」
姫頭は急に唇を奪われると、何度もグリーンマスクの胸板を両手で押して抵抗していたが、徐々に抵抗しなくなる。
彼が『舌先のマスクと』呼ばれている理由。
それは、その舌だけで女を骨抜きにしてしまう事から名付けられたのだ。

2.
「んはっ、ぴちゃ、くちゅ、ぷちゃぴちゃ、ぴちゃ、あ…ん」
背中を弓形に仰け反らせている姫頭は、抵抗する事無く人形のようにキスを受けている。
「どうしました? あれほど嫌がっていたのに、大人しいですね?」
グリーンマスクが、今にも地面に落ちそうな姫頭の体を両腕で支えながら、耳元で甘く囁く。
「か、体が痺れて動けぬだけじゃ……そ、それよりも、もっと接吻を……」
唇を離された姫頭は、自らグリーンマスクの胸板に縋る。
胸に両手を沿え、胸板に頬擦りするその姿は、綺麗な顔立ちの中に可愛さを覗かせる。
頭の後ろから、少し上に突き出て下がる髪が何度も上下に揺れる。
「これは可愛らしいお願いを……ならば、もっと良い事をしましょう」
「もっ…と、良い…事?」
頬擦りしていた姫頭は、その言葉に不思議そうに胸板から離れ、上目使いでグリーンマスクを見る。
「失礼しますよ」
ドサッ……。
「あむっ」
「あ!? ひ、ひきゃぁ! あふっ! あああああああっ!? あ、あ、ああっ!?」
グリーンマスクは姫頭を地面に押し倒すと、姫頭のふくよかな胸が暴れ出る。
プチャクチャプチャクチャピチャクチュ、クチュクチュクチュ、ピチャ……。
乳首の先端を舌先で刺激し、転がすように何度も舐め、時には乳の形が変わるように吸う。
「ひゃぁぁぁ! 妾の乳が壊れてしまう! や、止めるのじゃ! そんなに、したら、あ、あぁぁぁ!」
乳房の周りを舌先で何度も円を書くように舐め、乳首がクリクリと回転する。
カリッ……。
「ひぃ!? い、痛っ、噛むのは止さぬかぁ! 千切れてしまったら如何するのじゃぁ!」
「失礼、余りにも丸くて可愛い乳首だったものですから」
「か、可愛いと言うでな……なっ!? ま、待たぬか、そこは駄目……」
グチュ……クチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュ!
「ひゃぁぁぁぁぁ! あ、あうあ、あく、うう、んぁぁぁぁ……」
グリーンマスクが浴衣の隙間に顔を突っ込んだ瞬間、姫頭の股間に電撃が走る。
子宮の中に滑り込んできた舌は、そのまま何度もピストン運動するように浅い場所を突く。
グチュ! ジュブジュブジュブジュジュジュジュジュ!
「ひぁ! す、吸われ、妾の中が吸われぇぇぇ! 駄目じゃ! もう逝く逝く逝く逝く! 黄泉の国に飛んでしまうぅぅぅ!」
深く舌が進入し、何度も捻りを咥えて中を刺激する、
その途端、今まで以上の蜜が子宮の奥底から溢れ出し、グリーンマスクの舌を伝って地面に流れ出す。
「では、そろそろ止めにします」
「と、止め? 何を?」
グチュ! 
「あ、くっ!? あうぁ!? あ、あ、あ、あ、あああああああああああああっ!?」
ビチャビチャビチャビチャ、グチュチュチュチュチュチュチュチュ!
電光石火の舌の動きが、姫頭の子宮の中で男のペニスを挿入しているようなピストン運動を繰り返す。
「あ、あくぁ……あうっ……ああっ……」
「もう限界ですね……」
口から涎を垂れ流し、目も虚ろになった姫頭を見て、グリーンマスクは浴衣の中から顔を出す。
そして、姫頭の体を優しく抱き起し、耳元で囁いた。
――貴女の想いを聴かせて下さい。

3.
ザワッ……。
「妾…の想…い?」
グリーンマスクの胸板に顔を寄せ、姫頭の虚ろだった瞳に光が刺す。
同時に感じた体中を走るざわめきが、姫頭の頭から微粒の電気が走るように足先まで移動する。

想い……それは、彼女が心の奥底に閉じ込めた叫びだった。
「悪の道に走ってしまったのには、貴女なりの理由……想いがあるでしょう? 貴女に止めを刺すかは、それから決めます」
「ああっ……妾の想いを聴いてくれると言うのか? この長き時の中で悪の限りを尽くした……この妾の想いを……」
グリーンマスクの顔を見上げ、姫頭は溢れんばかりの歓喜の涙を流す。

「妾は、妾は寂しかった。誰も妾の言葉など聞いて受け流すだけ……だから妾は……」
「そうですか……」
何度も同じ事を繰り返し話す姫頭の頭を撫で、グリーンマスクは笑顔でその言葉を聴き入る。

どんなに悪の染まった女でも……そこに至るまでの苦悩、想いがある。
彼はその想いを聞き、救えそうなら救う男なのだ。

だから『女』を利用して、心を壊す事を故意に行う事は無い……。

彼はどんな事があろうとも、彼女達を見守る。だからこそ……彼はマスクマスターズを自ら去った。
問答無用で彼女達を殺してしまう……彼は、それが如何しても許せなかった。
悪でも『女』……その想いを曲げたくは無かったのだ。

それが例え…一人の男を想い、多くの奴隷を飼っているあの女だとしても…その想いは揺るぐ事はない……。

シュボッ!
「どうぞ」
「…………フゥー。この香りを嗅ぐと落ち着くのぉ」
キセルの中にマッチの火を点すと、姫頭は煙を吐きながら瞳を閉じる。
その顔は、全てを打ち明けた清々しさが見て取れる。

「本当に私と共に来る気ですか? 何度も言うように貴女は『お土産』彼女の心が救われ為の駒ですよ?」
「何を今更……妾は御主に救われたのじゃ、その女を御主が救いたいと言うなら協力する」

シャリ…ンッ……。
首を振った姫頭の頭のかんざしが音を出し、切れ長な横目でグリーンマスクに微笑み掛ける。
「それに、今となっては、再び悪の組織に入る事に抵抗など無い……」

キセルをもう一度口に咥え、彼女は煙を吐きながら満面の笑みで口を開く。
「……この場で死んでいた筈の想い……今度は…」

――お主の為に使わせてくれ。

4.
バサバサバサッ……。
「ふむ、今日は誰を狙いましょうか……」
高い煙突の上に立つ男が、緑色のマントを風に靡かせながら呟く。

シャリ…ンッ……。
「時間は無限にある……ゆっくりと見つければ良いじゃろて……」
男と背中合わせに立つ女が、吸い込んだキセルの煙を吐きながら、かんざしを風に靡かせる。

二人は元々、鏡を間に置いて向かい合っていた。

「姫、今日は何処までもエスコートしますよ」
一人は誰にも認められず、鏡の中の己の理想を追い求めた男。
掴み取れなかったその理想……。

「ふふっ、憂い男じゃな……」
一人は誰にも想いを聴いて貰えず、鏡の中の己に叫び続けた女。
届かなかったその想い……。

触れ合う事のない鏡の中の『理想』と言う名のパートナーが今、向かい合っている。

「さぁ…姫…お手をどうぞ、何時までも……私はこの手を離さない……」
「例え手が離れようとも……この心に、新たに秘めた想いは消えはしない……」

何故なら……。

――我らは理想を見つけたのだから。
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