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射撃戦隊ガンレンジャー(6)

作者:XXXR氏
備考1:戦隊もの
備考2:「ガンレンジャーネタは、これで一段落」(作者氏)


先に仕掛けたのはブラックだった。
一気に引き金を引き、数十発の弾丸を乱射。しかしヨロイはその全てを跳躍
によって回避し、そのまま降りる勢いに乗って腰の刀を抜き斬りかかる。
それに対してブラックはバックステップで回避。着地と同時にリボルバーを
乱射。そして再びバックステップ。
弾幕が晴れた時、ヨロイは最初にブラックが着地した場所に刀を突き立てて
いた。引き抜いた刀をブラックに向け、誇らしげに胸を反らす。
「どうだ、ちゃんと避けられるだろう?」
「そうだな、練習じゃあ当たってばっかだったのに」
「馬鹿にするなよ。変身による身体能力の強化は、最初から計算に入れてい
る」
「そりゃどう……もっと!」
ブラックは再び向かってきたヨロイの刀を銃身で受け止める。押し合いが数
秒間続いたが、ブラックは体を斜めに倒すように移動させ、刀をやり過ご
す。そのまま背後へ回り、ゼロ距離射撃を二発。深追いはせずに、距離をと
った。
「教えた事はちゃんと守ってくれているようだな」
「……当たった……な」
「ああ、それも二発ともだ。さすがにあの距離ではな」
ヨロイの背中には先ほどのゼロ距離射撃の弾痕がはっきりと残っている。
「正直、一発くらいは外れるかと思ったんだがな」
「お前が思っている以上に、自分が成長していたという事だろう。
だが……」
三度、今度は今までとは比べものにならないスピードで、ヨロイが接近す
る。ガードすら間に合わず、逆袈裟斬りを喰らってしまう。スーツが火花を
上げ、大きく飛ばされたブラックは体育用具室の扉に背中から激突した。
強化繊維で出来ているはずのスーツには後が残り、ヘルメットにまで傷が付
いている。ぶつかった際の衝撃で、頭もクラクラしている。たった一撃で、
すでに強烈なダメージを与えられてしまっていた。
余裕の現れだろうか。ヨロイの方はゆっくりとこちらに向かってくる。ブラ
ックは何とか立ち上がり、再び二丁拳銃を構えた。
「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
雄叫びと共に乱射、乱射、乱射。しかし相手は冷静に刀を振り、次々と弾を
はじき返していく。跳弾の一つが左手首に当たり、ブラックは銃を取り落と
してしまった。
「しまっ……」
「私に挑むには、まだ早かったな」
一瞬、落とした銃に目を向けた、その間に。
敵は目の前に立っていた。
ガギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!
残った右手のリボルバーで何とか受け止め、再び押し合いとなる。
ブラックは先ほどのように回避しようとするが、体を左右に動かしても体勢
を崩せない。
相手もこちらに合わせて体を動かして、回避を阻止しているのだ。
そうする間にも銃身はガリガリと悲鳴を上げ、どんどんブラックの方が押さ
れていく。
「無駄だ。前にも言ったが、力押しなら私が勝つ」
その言葉通り、ぐいぐいと押し込まれていく。これ以上下がれないブラック
は、しゃがみ込んで背を反り返らせた不格好な体勢でヨロイの剣を受け止め
ていた。
「……確かに、な」
と、ここでブラックは突然力を抜く。
バランスを崩したヨロイは前につんのめる様に倒れ、一方のブラックは
するり
「なっ」
何と、ヨロイの股をくぐり、後ろに回ってしまった。
人間は力を込めるとき、自然と両足を開く。だから、その間をくぐるという
回避法は存在する。当然ヨロイとて知らなかった訳ではない。
ただし、それは体格差が激しい相手、例えば大人と子どもの戦い等の場合で
ある。
この二人の様に、同程度の背丈同士の戦いで、こんな事が起きるなどめった
にない。そもそも、普通狭すぎて、足の間などくぐる事ができない。
「知らなかったぞ。お前、そんな特技があったのか」
「子供の頃、狭い穴をくぐり抜ける芸を親戚に見せて、小遣い稼いだ事があ
ってさ。その事を思い出して、こっそり練習してた」
「それを使えば、私の攻撃が避けられる時もあったんじゃないか?」
「女相手にそうそうこんな事できるかよ。失敗したら……その……に頭から……」
後半になって急にどもり始めるブラック。まあ結果的には、この青少年らし
い恥じらいが、共に特訓した燕も知らない奥の手を生み出した事になる。
「それで? 次はどうする。壁際から抜けたはいいが……その後は悠長にお
しゃべりか?」
ヨロイはスラリと、ブラックの喉に剣を突き付けた。
「私の後ろに回った時点で、そのまま不意打ち……が正解だったな。上手く
いけばここで『決着』だったろうに、これでは精々『仕切り直し』と言った
ところだ」
さて、と一呼吸おき、ヨロイが声を低める。
「お前の銃が私を撃つのと、私の剣がお前の喉を切り裂くのと。この体勢で
はどちらが早いだろうな?」
「……はっ」
それに対して、ブラックは意外にも馬鹿にしたような……自嘲にも聞こえる
ような笑いで返した。
「大前提が間違ってるぜ。もう終わり、これで『決着』だ」

そのとき、突然。

がらりと音を立て、ヨロイの背後にあった用具室の扉が開いた。
がちゃり。
大小様々な金属音が、四つ、背後から響く。
素早く反応し、振り返ろうとしたヨロイだったが、それよりもほんのコンマ
数秒の差で、背中に銃口を突き付けられた。
気配からして、すぐ後ろに三人。さすがにきつい数だ。上手く全員倒せたと
しても、さらに後方に控えているスナイパーライフルの餌食だろう。それに
その間、目の前のブラックが黙って見ている訳もない。
つまり、完全に手詰まりだった。
「で、この体勢だとどっちが早いんだ?」
「虐めてくれるな、完敗だよ」
ヨロイはゆっくりと刀を下ろし、完全に警戒を解いた構えになった。降参、
と見ていいだろう。
「まさか伏兵とはな」
「悪いな。正直、一対一でお前に勝てるなんて、ハナっから思ってなかった
んだ」
「しかしどうやってそんな所に隠れていたんだ?」
「これよ」
グリーンが手に持ったものを突き出す。振り返ったヨロイが見ると、それは
大きさこそ違えど、見覚えのあるものだった。
「以前我々が製作した、催眠誘導装置じゃないか」
「正確には、うちの技術者がそれを解析、改良したものだ。催眠機能は取っ
たから、『催眠誘導装置』というのは的確じゃあない」
ヨロイの言葉にレッドが注釈を入れ、
「その代わり、接触すれば我々のスーツにも透明化の機能を付加してくれま
す。その状態でじっとしていれば、そうそう気付かれはしません」
ホワイトが続いた。
「ははっ」
それを聞いたヨロイは、その様子を想像したのか、笑いを漏らす。
「それじゃあずっと、そこでじっとしていたのか? 今日の昼間から、ずっ
と?」
「エエ、ずっとですヨ。オカゲでlunchもdinnerも食べ損ねまシタ」
そうぼやくブルーの台詞に合わせて、グーと腹の虫が鳴く。ヨロイは今度こ
そ我慢できないとばかりに、あははははっと盛大に笑い声を上げた。
「そうかそうか、それはすまなかった」
そう言いながらとうとう剣を放り出すヨロイ。ブラックが剣の柄を撃つと、
バチッと火花が弾け、同時にヨロイが燕の姿に戻った。
「いや、オレの方こそ本当にすまない。もっとオレが強ければ、正真正銘、
一対一で決着をつけたんだが」
ブラックも変身を解き、心底申し訳なさそうな顔の大介が姿を現す。しかし
そんな大介の姿を、未だ笑いの収まらぬ燕は
「なぜ謝る?」
と、文字通り一笑に付した。
大介の顔が、怪訝なものへと変わる。
「確かに、今のお前が私に挑むのは無謀だと、さっきは言ったがな。別にそ
れが間違った判断だとは思わない。私の正体に気付いた以上、自分が強くな
るのを悠長に待ってなどいられない、と思ったのだろう?」
そう語る彼女の瞳は、どこか誇らしげにも見える。
「伏兵だってそうだ。そもそもお前達はなぜ五人いる? 一人で勝てない相
手に、五人で勝つためだろう」
今度は目を細め、まるで眩しい物を見るような表情を見せた。
「たった一人で私に挑んできた時とは、比べ物にならないくらい成長したじ
ゃないか。鍛えれば伸びるとは思ったが、まさかここまでとは……な」
「ならお前のお陰だな、ありがとう」
「どういたしまして」
そう言って二人は、くすりと笑い合った。
「さて、これから私はどうなる? 法の事は正直良く知らないが、国家騒乱
罪あたりになるのか?」
「いや、それなんだけどさ、どうも司法取引ってやつになるみたいだ」
爽やかな顔で自分の処遇について尋ねる燕だったが、返ってきたのは予想と
は違う返事だった。
「司法取引だと?」
「ほら、お前、昔警察に表彰されただろ? そんな人が逮捕されたら警察の
威信に関わるって、上の人がゴネてるんだってさ。一応うちも警察の下部組
織だからな」
「いやになる話だな」
いかにもな大人の都合に、19才の大学生、佐々木燕はため息をつく。犯罪
者にあきれられる警察。それこそいやになる話である。
「いや、オレとしてはそうでもないぜ」
一方種子島大介は、どことなくわくわくした顔をしていた。
「お前はさっき、一人でダメなら五人っていったけどな。
これからは六人になるんだ」





「どうした? ぼーっとして」
「いや、少し昔の事を思い返していた」
薄暗い寝室。ベッドの上から呼びかける大介に、燕は微笑みを返した。
「昔の事?」
「私たちの馴れ初めだよ」
「馴れ初めって、思い返すってほど昔じゃないだろ」
そう、それはまだほんの二ヶ月ほど前の話だった。
「それでもな、思い返したくなるのさ。私の人生の中でも、特に色々あった
頃だからな」
そういいながら大介に近づいた燕は、おもむろに大介のズボンに手を添え、
ジーと音を立てながらジッパーを下ろしていく。
股間に顔を近付けてイチモツを取り出すと、まだ硬くないそれをちゅうっと
可愛い音を立てて吸った。
「んっ!……しっかし、お前とこんな仲になるとはね。あの頃は思いもしな
かったな」
いきなりの刺激に大介の背は震えるが、男の沽券というやつだろうか、声に
は出すまいとしながら言葉を続けた。
「わらひはにゃんほにゃくほ」
「あー、話すときは口から出して、お願いだから」
切実な大介の頼みに、名残惜しげに一際強く吸い、ちゅぽんと口を離す燕。
喋ったときの舌の動きが効いたのか、彼のそれは少し大きくなっていた。
「私は何となくこうなる気がしていた、と言ったのだ。戻っていいか?」
「……どうぞ?」
なぜ疑問形なのだと大介は心中で自分の言葉にツッコむが、燕はそんな事は
気にせずフェラチオを再開し、熱心に肉棒に舌を這わせる。まさかここまで
「こういうこと」に積極的な女だったとは。これもあの頃には想像もできな
かっただろう。
「いつも熱心にしゃぶってくれるけどさ、何、それおいしいの?」
何となく言った軽口だったのだが、燕は何やら思うところあったらしい。律
儀に先ほどの言いつけを守り、イチモツを口から出してしゃべり始めた。
「正直に言えば……
まずい」
大介は絶句した。
そりゃあそうだろう。そこは口に入れるようにはできていないのだから。だ
が「まずい」の一言だけとはあんまりである。けっこうショックだった。
「まず、顔に近付けた時点で、汗の蒸れた臭いがくさい。口に入れると濃い
塩味ときつい苦みで吐きそうになる。排泄器官を口に入れるのだから気分も
良いものではないし、特にまだ柔らかい時など、食べ物にはない感触がして
気色が悪い」
訂正。
一言だけの方がまだマシだった。
「……じゃあなんでするの?」
絞り出すような声で当然の疑問を訴えると、燕の方はきょとんとした表情で
こう返した。
「私のフェラチオは気持ちよくないのか?」
「……いや、とっても気持ちいいです」
「なら問題ないな。私がこれをする理由も、それで十分だ」
そう言いながら大介のそれに頬擦りをして、ぺろりと舐める。わざとらしく
「ああまずい」と呟いた。
「だが慣れてくると悪いものでもないぞ。臭いも、味も、感触も、お前のも
のだと思えば至上のそれに変わるというものだ」
一転して淫猥な笑みを浮かべた燕が、顔を大介に近付けながら手でイチモツ
を扱いていく。
「口に出してくれた精液を飲む時など格別だぞ。この精液が私の腹の中で吸
収されて、血管に乗って全身を駈け巡り、やがて私を構成する細胞の一つに
なるのかと思うと……」
どぴゅっ。びちゃっ。
燕の過激な発言と、手による刺激に耐えられなくなったのか、大介があっけ
なく射精してしまった。何だか音まで情けなく聞こえてくる。
「……相変わらず堪え性がない男だな」
「しょ、しょうがないだろ! やりたい盛りの十代なんだから!」
「まあいいさ。まだやれるだろう?」
燕は自身の腹に手を這わせ、そこにかかってしまった精液をゆっくりと塗り
広げていく。大介の視線を意識してか、手の動きに合わせて艶めかしく腰を
動かしていた。
「これだってこうしておけばな、やがて私の毛穴から吸収されて……」
「いや、それはやめてくれ。ほんとやめて」
慌てて止めに入る大介。本当に、見かけからは想像できないほど積極的な女
性だ。
「フフッ。ここはもう元気そうだな」
そう笑いながら、手に付いた分をねっとりと舐め取る燕。何だかその積極性
も、回を重ねるごとに激しくなっている気がする。このままではいつか、言
葉だけでイかされる日が来るのではないか。大介は本気でそんな心配をし
た。その想像を現実にしないためにも、もうちょっと「堪え性」を身につけ
るべきかもしれない。
そんな事を考えている間にも、燕はゆっくりと彼の上にのしかかって来る。
精液が付いていない方の手だけで器用にTシャツやズボンを脱がせると、そ
のまま大介の頬に添えた。
「腹はこの通りだが……抱きついてもかまわないか?」
「いいよ。それくらい我慢する」
「ありがとう。そういう所が好きだぞ」
お互いの腰に腕を回し、密着させていく。大介のそれが燕の股間に擦れて、
はうっという色っぽい吐息が聞こえた。
「そっちも十分濡れてるな」
「ああ、思いっきり突いて、掻き回してくれ……」
そして燕の手がイチモツに添えられ、亀頭と淫裂が触れ合おうとしていた。

ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ

と、そこに無機質な電子音が水を差す。
「だぁぁぁっ! 誰だこんな時間に!」
鳴っているのは大介の携帯だ。文句を言いつつも彼が電話に出ようとする
と、横からするりと手が伸びてきた。
「何だ、あの女か……もしもし、こんな時間に何の用だ? 私? 私はいい
ところだったんだ。だから邪魔しないでくれないか」
大介の上に跨ったままの燕が、おもむろに発信者を確認し、さも自分の携帯
のように電話に出てしまった。
「大介? ああ、あいつなら今……」
ちらり、と視線を下へ向けると、
「お前のせいで行き場を失った欲望を抑えるのに必死だ。もうちょっと待っ
てやってくれないか……どうしても? そうか。ほれ、大筒からだぞ」
何でもないことのように会話を終えると、携帯を大介に渡してきた。慌てて
ひったくった大介が、今度こそ電話に出る。
「しれっと何言ってるんだよお前! ……もしもし、ハナビか? 悪いな、
変な話聞かせて……ハナビ?」
「い、いや、その、全然、全然気にしてないよ。いい、いいの。こっちこそ
邪魔したみたいで、ごめんね」
何だかハナビの声がおかしい。いきなりあんな話を聞かされて、混乱してい
るのだろうか?
「あ、あのね。招……集が、かかってるんだ……けど……」
「招集? NOMか?」
「いや、そうなんだけど、その、緊急? って訳じゃあないみたい。ほ、ほ
ら、時間も時間だし、強制じゃないって……言ってるから……いざって時
も、私たちだけで何とかする……から……その……ごゆっくりっ!!」
いきなりぶつんっと電話が切れた。
「招集だな、ならば行くか」
いつの間にか燕はすっかり服を着込んでいた。汚れを拭いたらしきティッシ
ュを捨て、壁に掛けてあった銀色のジャケットを羽織る。
「おい燕、なんかハナビの奴混乱してたぞ? ああ見えて純情なんだから、
もっと扱いには気をつけてくれよな」
「……純情だけの問題ではないと思うがな……」
「何か言ったか?」
「何でもない。さあ、お前もさっさと服を着ろ」
散らばった大介の服を拾い上げ、次々と投げつける。いきなり顔に向かって
ジーパンが降ってきた大介は妙な声を上げたが、それ以外はさほど慌てる風
でもなく、衣服を着用していく。
「緊急招集じゃないって言ってたぞ。そんなに急がなくてもいいんじゃない
か?」
「馬鹿者が」
大介の発言に、燕はデコピン付きで返した。
「いたっ」
「あの女の言葉なら全部聞こえていたがな、あれはほとんど出鱈目だ。緊急
招集じゃない? 緊急招集意外で私たちにお呼びがかかる訳がないだろう。
時間が時間だから? 夜中だから待ってくれと言ったら、シャドウビースト
が待ってくれるのか?」
「はい、すいませんでした……」
すっかりあの淫猥な空気はなりを潜めた燕の叱責に、大介は小さくなった。
「そう思うのならさっさとしろ。あいつらと戦うという姿勢をしっかり上に
見せないと、お前はともかく私が困るんだ。お前とセックスもできなくなる
しな」
「了解!」
とどめとばかりに投げつけられたジャケットを、今度はしっかりとキャッチ
する。燕のものとは違い、こちらの色は黒。しかし、デザインは共通だ。
それらの背中には、「GUN RANGERS」と書かれていた。
「じゃあ行きますか!!」
「ああ!!」

FIN

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